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目覚めよと呼ぶ声あり

 

 S、M両刀、いわゆるスイッチャーの男性達を心のどこかで蔑みながら、純粋にマゾヒズムのみを追求してきた僕の中には、女性に対するサディズムの願望は微塵もありません。

 女性の緊縛写真に関してもその美しさは認めつつも、関心の埒外であって、ましてや、それで自慰をした経験など一度もありませんでした。

 まだ男性M専門誌が存在していなかったその昔、M記事を求めて購入したSM誌の中身が、女性に対する陵辱小説や緊縛グラビアばかりだった時は、買ったばかりの本を床に叩きつけたい衝動に駆られたものでした。

 SとMは表裏一体、誰しもが心の奥底に両方の性癖を秘めているなどという説は、僕には到底信じ難いものでした。
 
 僕は自分が真性のマゾヒストである事を誇らしく思います。

 そんなM一筋の僕ですが、実は女性の緊縛写真集を何冊か所有しています。

 そのほとんどが荒木経惟氏の写真集であり、これは緊縛に惹かれて買ったわけではなく、荒木氏のファンだからという理由でやみくもに手当たり次第買った物のうちの数冊なのです。

 しかし、ただ一冊だけ、モデルの可愛らしさ、そして彼女の肉体と緊縛美のエロスに魅せられて購入した本があります。

 その書名は声写真集「人間時計」

 モデルは当時、漫画専門古書店「まんだらけ」のコスプレ店員だった声さんです。

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 僕はこの1冊で彼女の虜になり、この本の他にビデオ「映像 人間時計」「恒河沙」を購入しました。

 「人間時計」と言うと、何やら「人間便器」「人間灰皿」などと同様に、ポゼッションプレイの一種かと思われるかもしれませんが、これは1962年に徳南晴一郎という漫画家が描いた「怪談 人間時計」と言う貸本漫画から命名されたタイトルです。 声さんというお名前もこの漫画の主人公「声タダシ」が由来のようです。

 この漫画は読むドラッグと評された非常にカルト性の高い気味の悪い作品ですが、一部マニアから絶大な支持を受けていて、古書価格が10万円以上に高騰した事もあり、1996年には太田出版から復刻版が刊行されています。

 声さんは当時からサブカル的なものに傾倒していたようで、まんだらけに入社した動機も「このお店の発することさら異様な雰囲気に惹かれ…」とあるように、この「怪談 人間時計」も大のお気に入りだったのでしょう。


 17年前、まんだらけのオークション会場でご本人とお会いして、握手とサインを頂いた時は、天にも昇る心地…と言うよりは地に頭を付けて平伏したい気持ちになりました。

 彼女の存在があまりにも神々しかったからです。

 彼女は広島県呉市の出身で、サインに日付を入れる際は、頭に「after hiroshima」を表す「AH」のイニシャルと、あの忌まわしい日からの経過年を書き込むのが常だったようです。

 声写真集「人間時計」には声さんの魅力の全てが詰まっています。

 22歳の穢れない裸体。

 漫画や特撮ヒロインのコスチュームを身に纏い、縄師・鏡堂みやび氏に陵辱される儚げな美少女。

 程よくふくよかな肉体と張りのあるバストから放たれる最上級のエロス。

 唇を噛み締め、端整な顔を歪めて、羞恥と屈辱にわななく狂おしいまでの被虐美。

 時に緊縛師やカメラマンを睨みつけ、時に虚ろな眼差しで恍惚に身を委ね、全身からむせ返るような色香を発散する。

 幼げであどけない表情の奥に時折垣間見せる成熟した女の顔。 清楚さと妖艶さのアンバランスな融合。

 元祖コスプレイヤーの本領を発揮して、少女椿みどりちゃんや特撮ヒロインのベルスターけっこう仮面などに扮し、縄を掛けられる声さん。 一見シュールで滑稽な図に見えますが、彼女の息を呑むような美しさと真剣な眼差しの前にそれらは見事に掻き消され、感動さえ覚えるのです。

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 撮影を担当したまんだらけ社長の古川益三氏は、本のあとがきにこんな風に書いています。

 「いい写真、納得のいく写真を撮る条件とは何だろう。写真撮影の知識、良いカメラ、フィルム、レンズ、照明等々色々あげられるだろうが、絶対必要条件があるとしたら、それは優れた被写体が存在するという事だろう。

 声という今回の被写体は、実に不思議な被写体だった。 普段はボーとしてて、あまり常識の無い女の子、という感じなのだが、撮り進めていく中で、時折見せる超俗性は、「一体どこから来るのか」とドキッとさせられるほど、ピュアなものであった。

 声の表現する処女性と非処女性は、決して作られたもの、演じられたものではなく、彼女独自の超俗性から、ナチュラルにこの世にもたらされる、プレゼントかもしれないと、撮り終えて、紙焼きを見ながら思ってしまった」

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 古川氏はプロの写真家ではありませんが、彼が称賛する極上の被写体を得て切り取った非日常的瞬間は、芸術的などという曖昧な表現を越えて、神秘的な領域にまで達し、神々しいまでに光り輝いています。

 もう一方のビデオ版「人間時計」の方は、ひたすら、この写真集のメイキングシーンを撮影したものでしたが、映像の中の声さんもとても魅力的な女性でした。

 童顔で、おっとりとした雰囲気の癒し系女子で、舌足らずな喋り方がさらに幼さを強調していますが、周囲への気配りや優しさ、それでいて意志の強さも感じさせました。 彼女のド根性が「人間時計」を完成度の高い伝説の写真集たらしめたと言っていいと思います。

 撮影は終始和やかな雰囲気の中で進みましたが、ときにあまりに厳しい緊縛に苦痛の声を漏らし、「やめて…やめてください!」と拒絶する緊迫したシーンもありました。

 撮影現場のただならぬ様子に気づいたのか、窓外から覗いている中年男性がいたのですが、天井から吊られながらも目敏くそれを見つけ「オヤジが見てる…」と呟いたシーンには思わず笑ってしまいました。

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 写真集「人間時計」には、撮影時に剃毛された声さんのアンダーヘアを一本ずつ封入した、1153部刊行の限定版が存在していますが、僕が入手したのは残念ながら普及版の方でした。
 
 限定版を買い逃したのは、フェティシストとして一生の不覚でした。

 写真集本編は、剃毛でツルツルにされた秘部のふくらみも、ピンク色に割れた陰裂も無修正のままですが、ここで紹介した写真はモザイク処理を施してあります。あしからずご了承ください。

 写真集の刊行からすでに17年・・・

 古川氏によって、「普段はボーとしてて、あまり常識の無い女の子」と評された声さんですが、まんだらけを退社した後はコスプレアイドルとして活躍したり、同郷のrinarinaさんと組んで、少々不謹慎な名称のコスプレアニソンユニット「ピカドンズ」を結成し、ライブなどを行ったりしていました。 その後、2009年にブログ上で突然結婚と妊娠を発表。 39歳、二児の母となった現在も当時の美貌は健在で、日々サブカル的なものやコスプレを堪能しておられるようです。

 声さんの緊縛美に魅入られて、果たして僕の中の、誰でもが有しているとされるS性は目覚めたのでしょうか?

 いや…当然ながら、やはりそれだけはありませんでした。 

 むしろ僕は彼女の中に潜む妖美さに心を惑わされ、その神秘性の前に跪きたいと考えていたのです。
彼女の中のサディズムを覚醒させて、責め苛まれたいと望んでいたのです。

 窮地に陥ったヒロインが最後は逆転に転じ、悪人どもを打ち倒すように…
けっこう仮面に扮した声さんに、緊縛師や配下の男達をおっぴろげジャンプからの太もも締め顔面騎乗窒息責めの連続技で戦意を喪失させ、とどめのヌンチャク攻撃を見舞って成敗して欲しい。

 もちろん僕はその悪の配下の1人に加わりたいと望んでいるのですが、何か問題ありましたでしょうか?


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暑中お見舞い申し上げます

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毎日殺人的な猛暑の中、女王様やM男の皆様はいかがお過ごしでしょうか?

僕は熱いのには強いのですが、暑いのは苦手なのです(>_<)

そこで皆様にも猛暑を吹き飛ばして頂こうと、こんな楽しそうな画像を用意させて頂きました。

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けっして手抜き更新ではございませんw

近日更新などと予告しながら三週間以上も放置してしまいましたが、更新するする詐欺を働くつもりはなく、夏バテで食欲とともにM欲もなくなり更新できなかったのであります・・・

まあ、よくわからない言い訳ですが・・・(^^ゞ

来月8月5日は僕とご主人様が出会って7周年の記念日。 いよいよ8年目に突入です。
夏バテなどしてる場合ではないのです!

8月初旬に予定されているご調教が済んだら、元気を取り戻して更新の意欲も湧いてくるかと思いますので、今しばらくあたたかい目で見守ってやってくださいませ。

まだまだ暑い日が続くとは思いますが、どうか皆様もご自愛下さいませ。

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フェミニン

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 ほろ酔い加減のご主人様に「ムギは私の容姿以外に私のどこが好き? どこを崇拝しているの?」と訊ねられ、「良い面も悪い面も含めて、全てが女性的であるところ…男性的な要素が微塵もないところです。」とお答えしました。 僕は外見も内面も完璧な女神の前に平伏したかったのです。

お待たせしております。近日更新予定。


ヤプーズ賛歌


 かつて、コカ・コーラペプシコーラのアメリカ二大飲料メーカーによるマーケティング競争が世界中で展開され、両社の製品を比較した過激な宣伝広告活動は、コーラ戦争と呼ばれました。

 “ペプシチャレンジ”と称する商品名を伏せた二大コーラの味覚調査では、ブランド力はコカ・コーラの方が上でも、味はペプシの方が美味しいと評価する人達の数が勝っていたようです。

 僕もどちらかと言えば、炭酸の刺激が控えめで、まろやかな口当たりのペプシコーラの方が好みでした。 まあ、そんな事は今回の記事の内容とは全く関係がないので、どうでもいいのですが…

 ネットで拾ったこの画像。

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 どういう趣旨で撮影された物かはわかりませんが、日本を代表するMビデオレーベル「ヤプーズ・マーケット」の集団リンチ物を彷彿とさせませんか?

 コカ・コーラの赤色が女性、ペプシコーラの青色が男性をイメージさせるカラーだからでしょうか?

 ボトルのコーラはりんぴょん及川結衣さんや星野ララさんなど、ヤプーズブランドを支える主力メンバーといった感じですね。

 実は僕はヤプーズ・マーケット創成期からのファンで、特に集団リンチ編に関してはビデオ時代からほぼ鑑賞させてもらっていますが、暴力表現が凄まじ過ぎるせいか、なぜだかあまりSMという感じがしません。 

 家畜人は人間ではなく、女性を喜ばせる為の単なる道具であり、そこに“愛”など必要ないというコンセプトが徹底しているからでしょうか?  一対一の個人調教ではなく、時に20人以上にも及ぶ集団調教である事も関係しているかもしれません。

 出演されている女性達もあえて女王様っぽさを排除し、普通の女の子達の暴力性や残虐性を引き出しているところが革新的であり、大きな魅力でもあるのでしょう。

 浅野ナオミさんが目指しているのは個人への敬愛や崇拝などではなく、徹底した女尊男卑の世界、まさに女権国家の具現化のように思えます。 僕のように女性を選り好みしているようなエゴマゾ野郎には、到底ついていけない厳しい世界です。

 密室における監禁と集団リンチによって、女性への恐怖心と服従心を植え付けるやり方は、なにやら某宗教団体のマインドコントロールに近い印象を受けます。

 肌一面が赤黒く変色してもなお執拗に叩きつけられる一本鞭。 顔面にまで及ぶ無慈悲な煙草の押し付け。 何本もの鋭利なヒールに皮膚を抉られ、叩かれ、蹴られ、カッターで切り裂かれる哀れなヤプー達。

 嘔吐感を堪えながら、大勢の女性達の聖水や黄金を胃に収めても追いつかず、溢れ出した汚物で溺れさせられるふん尿溺殺処刑

 身動きのできない顔面圧迫スツールに閉じ込められ、意識を失うまで続けられる美尻窒息責め。 舌の感覚が麻痺しても強制される終わりなき連続クンニ

 もし、自分がこれらをやられたら、女性の前では萎縮してインポテンツになってしまう事は間違いありません。

 セクハラ野郎や女性蔑視男は、ヤプーズ嬢王達に拉致監禁されて、2度と女性に盾突けないように完膚なきまで痛めつけられればいいのに…なんて妄想してしまいます。

  世の男達女性を舐めすぎていますね。

 セミドキュメンタリーと謳っている辺り、大まかな脚本やある程度の演出はあるのでしょうが、家畜人に対する責めに関してはガチでしょう。

 M衝動に突き動かされて安易な気持ちで面接調教など受けに行ったりしたら、後悔する事必至です。 肉体と精神の限界を超えてもなお責め続けられる絶望と恐怖。 

 家畜人のN氏やB氏の体験記を拝見すると、予見できない我が身の運命に怯えながら、生殺与奪の権を握る女性達の虐待にひたすら耐え続け、時間が過ぎ去ってくれる事だけを一心に願っている様子が窺えます。

 女優として参加している某女王様のコラムでは、ヤプーズの撮影現場は“阿鼻叫喚の地獄絵図”と言うような表現がされていましたが、生温い性癖だけでは到底超えられない過酷さが、画面からも充分に伝わってきます。

 嬢王達の可愛らしい容姿の裏に、あそこまで冷酷な残虐性や暴力性が潜んでいる事に驚愕します。

 彼女達の個々の魅力はもちろんですが、それ以上に作品の屋台骨を支えているのは、ロンさんを筆頭とするヤプーの面々の頑張りでしょう。

 彼らの不屈の精神力と忍耐力がなければ、YM作品は成立しません。

 ヤプーズマーケットの掲示板や5ちゃんねるのスレッドなどを見ると、妄想逞しいM男達が自分達には到底耐えられないであろう凄惨なシーンや残酷な責めをリクエストしていて、こいつら本当はS男なんじゃないか?という疑念さえ湧いてきます。 しかし、そんな多くのマニア達の身勝手な要望にも全力で応えてしまう辺りが、ヤプーズマーケットの凄いところであります。

 観ている者は股間を膨らませても、出ている者は縮み上がらせているのがヤプーズ作品ですね。

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 正直を言うと、僕はM男優に関してはできるだけ個性を消して欲しいと望んでいます。

 これはMビデオ全般に言える事なのですが、M男優の個性が強すぎると感情移入がし辛くなるし、イラついて内容に集中できずに途中で観るのを止めてしまう事も多いからです。

 それに、ふん尿に浸かって黄金を頬張っているM男の顔のアップの長回しや、精神が崩壊しかけているM男の逝っちゃってる表情などはホラー映画のようであまり観たくない(>_<)  できれば全頭マスクを被るか、顔にモザイクをかけて欲しい。

 ヤプーの面々は個性派のM男達のオンパレードです。

 失礼ながら…これまで女性に全く相手にされてこなかったであろうブサメン、生意気な態度で抵抗する者、口数が多く余計な発言をして嬢王達の怒りを買う者、何をされても反応がなく嬢王をイラつかせる強者、激痛に耐えかねて暴れて器具を破壊する者…etc

 しかし、それでも最後まで見入ってしまうのは、彼らが嬢王たちの過酷な責めに対して逃げる事なく、しっかりと真っ向から受け止めているからに他なりません。

 あんなに酷い目にあわされながらも二回、三回と出演する精神力には感服します。

 長年、ハードMを目指してきた僕でも到底辿り着けない高みに彼らはいると思う。

 もちろん最初からそうだった訳ではなく、逃げられない過酷な状況に追い込まれ、恐怖に慄きながらも激痛や屈辱に耐え続け、絶望と諦めの淵に立たされた極限状態において悟りを開いた結果だと思います。

 それはまるで至高のマゾヒズムに到達する為の精神修行のようです。

 希望調教やセーフ・ワードなど一切通用しない過酷な撮影現場。

 予定調和やヤラセを排除した演技ではない拷問や虐待の数々。

 本番では悲壮感が漂っているヤプー達ですが、撮影の合間に嬢王達と歓談している様子などをメイキングシーンで観ると少しホッとします。 彼らにとっても撮影現場の張り詰めた空気や緊張から解放され、束の間訪れた安堵の瞬間なのでしょう。

 空手仕込みの金蹴りで睾丸が破裂したヤプーがいるとか、R氏が長時間ふん尿に浸かって失明しかけたとか、K氏が撮影事故で死んで闇に葬られたのではないかとか…ネットではそんな不穏な噂が飛び交っていますが、果たして真実はどうなのでしょう。

 1つだけ確実に言える事は、彼らはそれくらい命がけで撮影に臨んでいるという事でしょうか。

 もちろん、ヤプーズ娘達の可憐さと過激さのミスマッチが、M男達のハートを掴んで離さなかった事が、ヤプーズ作品が20年もの長きにわたって支持され続けてきた一番の要因でしょう。

 ちなみに僕が好きなヤプーズ嬢をランキングにするならば、ベスト1は何と言っても木下純子さんです。

 彼女は印象もS性も薄い女性でしたから、記憶にない方も多いと思いますが、清楚でお嬢様っぽい雰囲気がたまりませんでした。

 責めは全般的に控えめでしたが、N氏の局部をチャッカマンで執拗に炙っていたシーンには燃えました・・・いや萌えました(*^o^*)

 浅野ナオミさんの後継者として、ひときわ存在感を放っている宇佐木りんさんも、初出演の時は消極的でおっとりした雰囲気の癒し系女子のようにお見受けしましたが、今ではすっかり鬼畜系S女の貫禄充分です。 これは嬢王がたもヤプー達の健闘に応える形で成長を遂げられていっている証ではないでしょうか?

 木下純子さんは「ヤプーズ的・23人女性達の家畜人製造実習」というシリーズのうち3本に出演しただけでしたが、もしその後の作品にも出演されていたらヤプーズを代表する鬼畜S嬢に成長した可能性もあると思います。

 さて、続く第2位が光矢れんさん、3位が田辺莉子さん、4位が三条るみさん、5位がほしの☆つみきさんといった所でしょうか。 クールな美人と言うよりは、可愛らしいタイプの女性を好む傾向にある僕の選んだベスト5がこの5人です。

 この5人の女性達になら過激に責められてもいいかも鴨川!

 逆さ吊りにされてふん尿の水槽に顔を浸けられて、失神するまで鞭打たれて、局部を煙草の火で焼き焦がされて、アナルに電動式ドリルをぶちこまれて、全身をメスで切り刻まれて…妄想しただけでカウパー腺液が溢れてきますぅ…

 なーーんて嘘ピョ〜〜ンψ(`∇´)ψ

 甘マゾの僕にはヤプーズ男優なんて到底無理ゲーどぇ〜す。

 チーム凛龍の皆様、ベテラン嬢王、新人嬢王の皆様方は、今後もマニアが喜ぶ過激作品を続々と世に送り出していって下さいませ。 僕は、画面のこちら側で、チンコを握り締めながら楽しませて頂きま…


   ピンポ〜〜ン


 おや? こんな時間に誰か来たようだ…

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マゾとフェチの融合

 S&Mスナイパーの「SM診断」をやってみました。

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 “肉体的苦痛系マゾから精神的主従系マゾにシフトし始めている”と自己分析していたら、結果はなんとフェチだったでござる。

 確かに僕自身、フェチ的な要素を沢山持っている事は自覚しています。

 女性の身体的特徴に関して言えば、髪フェチ、髪から覗く耳フェチ、大きな眼フェチ、膨らむ小鼻フェチ、ややめくれ上がった唇フェチ、腋フェチ、低身長フェチ、豊臀フェチ、しなやかな指先フェチ、脚フェチ、足フェチetc…

 そして何よりも女性器に対する異常なる執着と偏愛。

 通常は女性器に対して性的興奮を覚えるのは当然の事であり、それをフェティシズムとは呼びませんが、僕の場合は挿入欲がなく、ただただ崇敬の念を抱き、跪いていたいと願っている所がアブノーマルだと思われます。

 女性器へ崇拝と畏怖は、僕のマゾヒズムと密接に繋がっている気がするのです。

 最近、女性を不浄なものとして、救命行動中の女性看護師に対し、土俵上から降りるように促した日本相撲協会が非難を浴びていましたが、どう考えても“不浄で醜く下等な存在”は男の方だと思います。

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 物品に関しては、好きな女性が愛用した物や製作した物、身に着けた物は何でも好む傾向にあります。
特に女性が身に着けた物に関しては、僕の場合、女性の体液に対するフェティシズムが深く関わっていると思うのです。

 唾液や鼻水、汗や聖水、経血や女性器からの分泌物…これらに対しては神格化に近い崇拝の念を抱いていますから、それらが染み付いた物品を欲しがるのはごく自然なのです。

 別に隠していたわけではありませんが(笑)、僕は若い頃、JR・T駅前の雑居ビルにあった某ブルセラショップに行った事があります。 女性の使用済み下着が欲しくて、お酒が入った勢いで1人フラフラと入店したのでした。

 店内はセーラー服やブレザー、スカート、テニスウェアや体操着、水着類、その他制服の類が天井から大量に吊られ、女性特有の甘い香りを放っていました。棚にはブルマや下着、ストッキング等々が所狭しと並べられています。 

 僕のお目当のショーツは、1日履き、2日履き、3日履き…と体液の付着の度合いで価格が異なっていました。 下着はナマモノなので、長く売れ残ってカビてしまった賞味期限切れの品は、洗濯後にワゴンで安売りされていました。

 店内に置かれた女性モニター達の写真付きリストには、清楚で可愛らしい雰囲気の女性達が多数登録されていて驚きました。 ヤンキーやDQN女性の下着を欲しがる男性は、少数派なのでしょう。

 商品の下着は透明のビニールで包装され、1つ1つにモニター女性の生写真が封入されていました。 僕のタイプの女性も大勢いて食指が動きましたが、散々店内を物色しながら結局購入はしませんでした。

 理由は単純で、いくら写真付きだからと言っても、本当にその女性が着用した物かどうか確証がなかったからです。 自然な汚れを付着させる為にはある程度の時間が必要です。 しかも汚れの度合いで価格が変わってくるのならばなおさらでしょう。 よく売れる女性の写真を別の子が使用した下着に封入して、増産することも充分可能だと思えたのです。

 残念ながら当時の性産業の業界は、そうした不正やインチキがまかり通っていました。 女性が本当に身に着けた物ならまだしも、“裏物の本”などには、女性の分泌物を人工的に作って塗りつけたまがい物が出回っているような事も暴露されていました。 そのブルセラショップはマニアが推奨する有名店だったので、良心的な商品を提供していたと思いますが、それでも何も買わずに店を出てきてしまいました。

 従業員が全員男性であり、彼らの手が一度は商品に直に触れたであろうと考えると、買う気が失せてしまったというのもあります。

 僕は下着より、付着した女性の分泌物の方に性的興味があるので、どんな人が使用した物なのか?その一点に強いこだわりがあります。

 よくニュース番組で、下着泥棒が盗んだ大量の証拠物件を、警察の施設にズラッと並べてある様子が流れますが、所有者がどんな女性かもわからない、しかも洗濯された下着のどこに魅力を感じるのか、罪を犯してまで盗む気持ちが僕には理解できません。

 同じように、男女共用トイレの汚物入れから使用済みの生理用品を持ち帰って収集するマニアの方がいますが、僕は誰が使用したかわからない物には興味が湧きません。

 少年期に、憧れの女の子のリコーダーを舐めたという話しはよく耳にしますが、これは理解できます。 ただし、女性に対してそうした迷惑行為を働く事は、僕のポリシーに反します。

 ある時期から、モニター女性を店内に待機させて、その場で脱いだ下着を販売する新しいタイプのブルセラショップが出現するようになりましたが、これなどは僕のような疑い深い人間が大勢いるという証明だと思います。 作家や漫画家のサインなどと同様で、憧れている本人から直接頂いたものでない限り、常に贋物疑惑がつきまとうのです。

 結局、僕が女性の使用済み下着を入手したのは、それから何年も経った後、某SMサークルで知り合った素人S女性にお願いして譲って頂いたのが最初でした。 一枚3千円程で何回か譲って頂いたと記憶しています。

 若い頃の僕は純情で、SMクラブの女王様に「今履いているショーツを譲って下さい」などと、そんな大胆で恥ずかしい事は頼めなかったのです。

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 まだご主人様がSMクラブに在籍していらっしゃった頃の事。

 プレイ中に唾液を大量にコップに貯めて頂いて、それを咀嚼したパンやチョコレートの上にシロップのようにかけた物を餌として戴いていました。

 その時使用したホテルの備品のガラス製のコップを、ティッシュに包んで大事に持ち帰った事があります。 コップの表面にうっすらと泡状に乾燥したご主人様の唾液の痕跡が、今も当時の状態のまま残っています。

 それが、僕がご主人様のご使用になられた品々を蒐集するキッカケとなりました。

 ご主人様は、ホテルにお忘れ物をして帰られる事が多かったので、その時の品が数点手元にあります。 

 私物と思われる、派遣会社のロゴが入ったボールペン。 ご主人様の女王様以外のお顔が垣間見れた一品でした。

 リップクリームは次にお会いした時にお返ししようと思って保管していましたが、ご不要との事でしたので頂戴しました。
変態が一度手にした物なので、口や性器などを付けていないかご不安だったのでしょう。 しかし、誓って申し上げますが、僕は女性の所有物に性的な悪戯をした事は一度もありません。

 そしてプレイにご使用された歯ブラシ。
咀嚼プレイの後、歯を磨いてご主人様のお口でクチュクチュしたお水を、僕の口中に吐き出して頂いていたのですが、その時の歯ブラシを一本だけ持ち帰って保存しています。

 ベッドに落ちていた毛髪は、ご主人様のご許可を頂いてから、これも大切にティッシュに包んで持ち帰りました。

 奴隷にして頂いてからは、ご主人様にお願いをして、使用済みのショーツやブラジャー、パンティストッキング、Tシャツ、スニーカー、ボンデージ衣装、マスク、生理用品、パンティライナー等々をお譲り頂きました。 使い捨ての物以外は、新しい品を購入して差し上げる代わりに、ご不要になった古い方を頂くという条件です。 もちろん全てご主人様に着用して頂いた後、未洗濯のままでお譲り頂いたプライスレスな品々です。

 マニアの中には、女性の使用済み下着を舐めたり、被ったり、自分で履いてオナニーしたりする人もいるようですが、僕はそういう事は一切しません。 せいぜい鼻を近づけて香りを嗅ぐ程度で、あとはジップロックに封入して大切に保管し、時たま出してみては鑑賞して楽しむくらいです。

 それ以外に僕が最も大切にしているのは、ご主人様が直筆で書いて下さった奴隷契約書と妖怪ウォッチのイラストです。 

 以前、僕がパソコンで作った奴隷契約書は、僕自身が契約条項に違反した為、一度破棄し、新たにご主人様自ら作って下さった物です。 しっかりとしたお奇麗な字で、一条一条丁寧に、ご主人様のお言葉で書いて下さった契約書は、僕がパソコンで作った物とは全く重みが違います。

 イラストの方も、一度下描きをされた上でサインペンを使って輪郭線を描かれ、色鉛筆で丁寧に着色して仕上げて下さいました。
なにより、ご主人様が奴隷の為に、わざわざ貴重なお時間を割いて製作して下さった心のこもった品であり、僕の宝物です。

 その他、ご主人様のご聖水をペットボトルに入れて持ち帰り、自宅の冷凍庫で凍らせて保存していた事もあります。
製氷皿で凍らせて、最終的にはウィスキーを飲む際に使用させて頂いたのですが、ほんのりと聖水が香る極上のお酒が出来上がるのです。 ここまでくるとかなり高度なフェチかもしれません。

 ご主人様から戴いたこれらの貴重な品々は、プラスチックのケースにまとめて厳重に保管してあります。

 僕にとってご主人様は美しくて気高く尊い存在。 そんなご主人様のご使用になられた物は全て僕の崇拝の対象です。 不浄な存在の僕がそれらに直接触れて汚すのは恐れ多いので、ティッシュ越しに摘んだりビニールの手袋をしてから触るようにしています。

 スクビズムによってご主人様を神格化し、身体的な特徴はもちろんの事、ご愛用の品々も崇拝の対象とさせて頂いています。

 こうした事からも、僕のフェティシズムはけっして物品に対するものではなく、それらの使用者に向けられたものある事がわかります。

 要するに今の僕は“ご主人様フェチ”なのです。

 それは“この方にだったら、厳しい鞭を受けても耐えられる”だとか、“この方にだったら下僕のように扱われても構わない”というマゾヒズム的な思考に通じるものがあると思います。

 
 谷崎潤一郎の「青塚氏の話」という作品に、憧れの女優の身体的特徴のデータを詳細に集め、彼女の精巧な等身大の人形を作ると言う話がありますが…

 僕の夢は、ご主人様そっくりのラブドールを特注し、それにご主人様の魂を吹き込んで頂き、ご主人様がご使用になられた衣装や鞭を着け、その美しい分身の前に毎日ひれ伏し、拝み、妄想する事なのです。

 これが僕にとって究極のフェティシズムだと考えていますが、何か問題ありましたでしょうか?


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二本の「富美子の足」


 漫画や小説などの創作物は、作者の手を離れた瞬間から作者の物ではなくなるのだと思う。
もちろん著作権の事を言っているのではない。 作品世界の話である。

 作者が意図したものとは全く違った受け取め方をしても、それは読者の自由であって、それこそ百人百様の解釈があり、百の物語が成り立つわけである。

 評論家に見当違いな事を論じられ「そんなふうに考えて書いたんじゃねーよ!」と否定してみてもしゃーないのだ。

矢吹丈が、完全燃焼したリングの上で、うっすらと微笑みを浮かべてやや首を垂れて座っているラストシーンを見て「あれは死んでいるのだ」と解釈するのも、「いやいや、あれは真っ白に燃え尽きて満足そうにしているだけだろう」と解釈するのも読者の自由なのである。

 江戸川乱歩の小説は、映像化した途端に陳腐な物に成り下がる。
彼の文章は、あたかも壮大なマジックでも見せられているかのように、読者のイマジネーションを膨らませるのが巧みなのだ。

パノラマ島鏡地獄も、視覚化された瞬間に、種明かしされたマジックのように輝きを失ってしまう。

 よく漫画の実写化が失敗するのも、舞台設定だったりキャスティングだったりが、ファンが思い描いているイメージとかけ離れているからに他ならない。 そこには百人百様の世界が広がっているわけだから、全てのファンを納得させられる作品を作る事など到底不可能なのである。

 原作ファンはこれらをパラレルワールドだと思って納得するか、あるいは無視を決め込むかしかないのではなかろうか。

 今春テレビドラマ化される、田亀源五郎先生の「弟の夫」のメインビジュアルが解禁され、その再現度の高さが賞賛されいるが、内容に関しては蓋を開けてみるまでは誰にもわからない。

 昨年末、 漫画タウンに連載中の「鎌倉ものがたり」が実写化された際、作者である西岸良平氏が「原作者にとって何よりうれしいのは原作の世界観をとても大切にしていただけた、ということです」と語っていたのを見て、確かに“世界観”て言うのは大事だよなぁと思った。

 時代設定やストーリー展開が多少変わったとしても、演じる俳優のイメージが違っていたとしても、たとえ原作にないキャラクターが登場したとしても、作品の世界観さえ失われていなければ、なんとなく「これでいいのだ!」と納得してしまうのは僕だけだろうか?

 現在公開されている谷崎潤一郎原案のトリュビュート映画「富美子の足」の予告編と、8年前にテレビドラマ化されたBUNGO「富美子の足」の二本を比較してそんな事を感じた。

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 ドラマの方で元・芸者の富美子役を演じた加藤ローサは、純日本女性といったイメージではないけれども、それでもこのドラマは谷崎の世界観をよく再現していたように思う。

 いや、谷崎が「痴人の愛」ナオミ「顔だちなども何処か西洋人臭く、そうして大そう悧巧そうに見え…」などと表現している事から、プロデューサーが谷崎作品にはむしろ日本人離れした顔立ちの女性の方がしっくりくるかもしれないと考えて、加藤を起用した可能性もある。

 同じ原作を元に、どちらも女性の美しい足に対する偏愛を描いているが、かたや死の床に伏した老人の静かなる狂気であり、もう一方は予告編を見た限りではあるが、登場人物全員のあからさまな狂気を感じる。

 また、原作ではFoot-Fetichismとなっていたはずだが、ウエダアツシ監督が撮った映画の方はどうもLeg(脚)の方に比重があるように思える。

 この二作品のどちらがより谷崎潤一郎の世界観に近いのか、一部の谷崎作品しか読んでおらず、トリュビュート映画も未見の僕には判断する事は難しい。

 また、そうする事さえも、あまり意味を持たない事だと思えるのだ。

 
 コミティアに女王様漢字ドリルを出展し終えたばかりのふうこさんから、次回製作の同人誌への参加のお誘いを受けた。

 「谷崎小説のパロ漫画、一緒に書いて同じ本にまとめてコミケに出しませんか?

 谷崎アンソロジーって企画があったじゃないですか?
 あれの更なるパクリを二人でやれば、ネットSM界で話題奪えますよ!」


 谷崎アンソロジーに描いた有名作家陣より、本物のSM愛好家が描いたものの方が受けるのでは?という発想のようである。

 言われてみれば「富美子の足」も、本物の足フェチの監督が製作した方がより説得力がある作品が撮れるような気はする。

 谷崎作品を大して読んでもいないし、理解もしていない僕がパロディなんかやったら、それこそ大谷崎のファンに何を言われるかわからんとは思うけれど、10本の指に満たない読者の目ならなんとか誤魔化せそうな気がしなくもなくもない。

 「ネットSM界の話題沸騰!!」と書いた帯でも付けたら、一部で「嗤い沸騰!!」くらいにはなるかもしれない。


 ちょっとはやる気になってみたものの、やっぱり止めとこうかなと思ったりもする。

 仕事の多忙さもあるので実現するかどうかは流動的だけれども、前述したように今から“作品世界の解釈は百人百様である”と予防線を張っておけば、どんないい加減な作品になっても許されるかもカモシカのお尻(>_<)

 今回の記事は、そんな甘い考えを持って書いたものなのであります。

 どうでもいいか、そんな事。


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緊急告知!! 「女王様漢字ドリル」近日刊行!


 すでにマゾ花の記事で大々的に取り上げられているのでご存知かと思いますが、僕の友人でS嬢のふうこさんが、2月11日(日)のコミティア123(東京ビッグサイト)に出展し、「女王様漢字ドリル」という本を販売する事になりました。

 昨年、「う んこかん字ドリル」という本が流行っていた当時から、このパロディ本のアイディアを聞かされていましたが、おそらく企画倒れだろうな…と高を括っていたら、なんとご本人の執念で実現してしまいました!

ふうこさん、ゴメンなさい‼︎ m(__)m

 本文のアイデアはすぐにまとまったようですが、イラストに関しては最後まで悩み、苦しみ、睡眠時間を削って入稿ギリギリまで何度も描き直していたので是非とも売れてほしいです。

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 今回は初めての出品という事で少部数印刷なので、完売しても大赤字らしいですが、売り切れれば次のステップへの自信と励みになると思うので、ささやかながら僕も応援させて頂きたいと思います。

 ちなみに彼女はチャーミングなお顔立ちをしているハード嗜好の素人S女性です。
当日はご本人が販売に立つので奴隷にして頂けるチャンスかも鴨川!

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 女王様入魂の1冊、M男なら絶対に買いでしょう!

女王様漢字ドリルで感じちゃおうw

 僕もご主人様の分と合わせて予約しましたよん(^O^)

  コミティア123
 スペース番号:O41a
 サークル名:美マゾ図鑑
 日程:2018年2月11日(祝/日)11:00~16:00
 場所:有明・東京ビッグサイト西1・3・4ホール




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我はマゾヒストなり

 
 先日、“あまりにも天気が良かったので、全頭マスクやら一本鞭やら麻縄や手錠やら、口枷やボディハーネスやペニバンやら、持てるSM道具一式を自宅のブロック塀の上に並べて天日干しをしていたら、外出先から帰宅した母親に見つかってしまう”という夢を見ました。

恐るべき悪夢です‼︎(>_<)

 母親が玄関の鍵をガチャガチャと開ける音で気づき、一瞬凍りつく。 顔面は蒼白。
思わず「ウワア、しまったぁ!!」と声にならない声を上げ、玄関隣の和室の窓から身を乗り出して、あたふたとそれらを家に取り込もうとするも時すでに遅し。 怒りとも哀しみともつかない複雑な表情でドアの前に佇む母親と、目が合ってしまいました。

 気まずい空気が流れ、しばしの沈黙。

 「……」

 頭の中では、上手い言い訳はないものかと目まぐるしく考えを巡らせるも妙案浮かばず、「母さん…俺、打ち明けたい事があるんだけど…」と、カムアウトの覚悟を決めたその瞬間に目が覚めたのでした。

 ご近所の目は一切気にしていないところが、いかにも夢らしいアバウトさではありますが、これほど「夢でよかったぁ…」と安堵した悪夢もそうそうありません。 しばらくは動悸が収まりませんでした。


 夢に出てきた母親は、僕がまだ高校生位の頃の姿をしていました。 家も、その頃住んでいた旧宅の間取り。

 その当時、僕は自分の部屋のライティングデスクの引き出しの奥に、参考書に紛らわせてSM雑誌を数冊隠し持っていました。 ある時、それを母親に見られたような形跡がある事に気づき、その事がずっと疑念として心の奥に引っかかっていたのです。

 前回の記事を書くにあたって、古いSM誌の切り抜きを引っ張り出してきた際に、その忌わしい記憶が蘇ってきたので、もしかしたらそれが夢に表れたのかも知れません。

 唯一の救いは、見られたと思われる雑誌が、“M男性の専門誌”ではなかった事。

 女性の緊縛写真が載っているSM誌なら、ちょっと好奇心の強い思春期の男子なら持っていてもおかしくないかもしれない… そうだ、そうに違いない!と考える事で長年自分の気持ちを慰めてきたのです。

 忘却の彼方へと葬り去ってしまいたい青春時代の残滓…

 そう言えば…
僕の両親はとっくに他界しているのですが、その事を知っている、とある女王様からプレイ中に「お前の親が、その恥ずかしい姿を天国から見て愕然としているわよ」と言われ、こちらが愕然とした覚えがあります。

 なんという嫌な言葉責め(>_<)

 それ以来、プレイをしている際に時折、浮遊した母親の霊にじっと見られているような妄想が頭をかすめるようになりました。

「マゾほど素敵な性癖はない!!」などと言いつつも、マゾヒストである自分をどこかで強く恥じている矛盾。

 僕はこれまで、ノーマルなSEXにおいて、勃起はしてもほとんど不能に近い状態である事に苦悩してきましたが、自己のマゾヒズムに関して悩んだりした事はありませんでした。

 マゾヒストに産んでくれた親には感謝しているくらいですし、来世があるとしたら再びマゾヒストに生まれてご主人様と巡り会いたい。

 しかし、そこまで思っていながらも、生まれ持った性癖を女王様以外の他人に打ち明けた事は一度たりともありませんし、自分がマゾヒストである事を人に知られる事をとても恐れているのです。

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 お尻をペンペンされてよがっている程度のマゾならまだしも、女性の排泄物を口にしたり、身体に焼印を入れられる事を切望しているような重度なマゾヒストは、到底世間に理解されるとは思えないからです。

 そうした性癖を隠すことなく、顔出しでビデオ出演しているM男優さん達の事は心から尊敬しています。

 だいぶ前になりますが、ハードゲイSM劇画で有名な田亀源五郎先生が「親にペンネームばれた」とtweetして話題になりました。
 
 田亀先生は、過去に母親にゲイである事を打ち明けていながらも、それまで本気にされていなかったようです。

「あなたゲイなの?」 「そうだよ。前にそう言ったじゃん」 「あら…じゃあ一緒に暮らしている〇〇さんもそうで、そういう関係なの?」 「そうだよ」 「まあ、じゃあ籍とか入れるの?」 「いや、それが出来たら苦労しないんですけどwww」
田亀先生と母親との会話のやり取りがなんとも微笑ましい^ ^

 喜国先生や乾先生の様に作品の内容でなんとなくMっぽい性癖をカムアウトして、それが世間に受け入れられているような状況もちょっとだけ羨ましい。

 しかし、つくづく自分は有名人じゃなくてよかったなぁと思います。
どこから漏れるのか…野球選手の誰それがハードマゾだとか、俳優のあの人がスカトロマゾだとか、カリスマ歌手のあの人がとか、そんな風に世間に噂され、好奇の目に晒されようものならば心休まる時がありません。

 しかしそれらはあくまでも噂の域を出ていないところが、社会的に排除されているであろうマゾヒストの立場を象徴しています。

 LGBTをカミングアウトする有名人はいても、マゾヒストである事を公言する有名人は聞いた事がありません。

 マゾヒストの人権団体や運動家も(おそらく…)存在しません。
ボンデージ姿の女王様達と犬のいでたちで4足歩行の奴隷達が、集団デモをしたらかなりのインパクトだとは思いますが、自分がそれに参加することはまずないでしょう。

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 僕だけではなく、大方のマゾヒスト諸氏がこれまで自己の性癖をひた隠して生きてきた事と思います。

 昔のSMクラブは、受付時に客同士が鉢合わせしない様に最大限の配慮がなされていました。 狭い待合室をさらにカーテンや衝立で仕切ったり、受付時間に若干のタイムラグを設けたり…

 ソープランドのように広い待合室で客同士が顔を合わせ、酒を飲みながら女性の接客を待つ様な光景はあり得ませんでした。 SMクラブでは客の秘密を最大限に保護する事が、店の信用にも繋がったのです。

 女王様もできるだけM男の身体に傷痕を残さないように気遣って下さいました。
少しでも鞭痕が残ると早く消えるようにとオロナインを塗ってくれたり、バンドエイドを貼ってくれたりしたものです。

 中 学 生の頃だったか、ワイドショーの身の上相談で、夫の身体に無数の鞭痕を発見した主婦からの相談を取り上げていたことがありました。 この番組をたまたま親と観ていた僕は、その場にいたたまれなくなってトイレに立ち、そのまま二階の自分の部屋に上がってしまいました。

 その後、回答者がどのように答えたのかはわかりませんが、夫のM性癖の発覚は夫婦双方にとって不幸な出来事だったと思います。

 僕は現在は一人暮らしですが、家族がいた頃は、増え続けるM雑誌やMビデオやプレイ道具の隠し場所に頭を悩ませ、四苦八苦していました。 外出先で「うっかり、あれを出しっぱなしにして来たのではないだろうか?」と不安に苛まれ、早々に帰宅して杞憂であった事に胸を撫で下ろした事も一度や二度ではありません。

 SMクラブに行った日はその痕跡が残っていないか細心の注意を払い、傷跡が残っていた場合は、家族が寝静まった深夜に入浴したりしていました。

 それでも、何かの拍子にうっかりポカをやらかす事はあります。
いつだったか、家の階段途中に、赤い蝋涙が絡みついた陰毛を発見した時は、冷や汗が出ました。 ご主人様から伺ったお話ですが、子供と入浴中に「パパ、おへそに赤いのついてる」と指摘され、慌ててごまかしたお客さんがいたそうです。

 網タイツを穿いた女王様に長時間顔面騎乗をされ、顎にくっきりと網模様が着いてしまった時は、真夏にもかかわらずマスクをして過ごしました。

 かように、マゾヒストである事を隠し通すために費やすエネルギーと心労は計り知れないものがあります。
クラーク・ケントが命懸けで、スーパーマンである正体を隠し通す苦労に匹敵するかもしれません。

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 なぜ犯罪を犯したわけでもないのに、こうも後ろめたい気持ちになるのだろう…


 できる事ならば“世界の中心で『我はマゾヒストなり!!』と大声で叫びたい” 

 
 
 もし、それができたとしたならば、随分と気持ちも楽になるだろうと思います。

 しかし、そう思う反面、この後ろめたさ背徳感こそがマゾヒズムの真髄であるとも考えるのです。

 僕は、昨今のように、あまりにもオープンでファッション感覚のSMには馴染めません。

 僕の中では、SMやフェティシズムはいまだにタブーアンダーグラウンドのイメージが強いですし、そうあってほしい。

 拷問は、明るい日差しが射す庭で行うよりも、カビ臭い地下の拷問部屋で行われる方がより似つかわしいと思うのです。


 そろそろ平成の御代も終わりを告げようとしていますが、僕のマゾヒズムはそれよりもだいぶ長い歴史を刻んできました。

homerさんも“生前退位”を口にする今日この頃、まだ若干早いとは思いますが、僕もぼちぼちマゾヒストとしての終活を考える時期が近づいて来ているようです。

 あまり使わなくなった道具類などは少しずつ処分し、手持ちのSMメディアもデータ化して、何かあれば一瞬で葬り去れるような状態にしておきたい。

 自分は、親戚や友人達に生涯マゾヒストである事を隠し通し、墓場まで持っていくつもりではいますが、督助老人が建立した仏足石の墓のようにマゾヒストであった証を遺しておきたい気持ちもあるのです。

 どうせ僕の墓など誰も参ってはくれないでしょうから、墓にハイヒールなどを模ったオブジェを置くのも素敵かも鴨川。

 戒名は“好色院被虐隷従居士”とでもしましょうか。

 両親やご先祖様には合わせる顔がないのであの世には行かず、ご主人様のお傍でいつまでも守護霊となって見守り続けたいと願っているのですが、何か問題ありましたでしょうか?

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プロフィール

mugi

Author:mugi
踏みつけられて、より強く丈夫に
育つムギの様でありなさいと
ご主人様が付けて下さった奴隷
名です。なんという素晴らしい
ネーミングセンス!
しかも音の響きも可愛らしい。
ビールが大好物の僕にピッタリ!
とても気に入っています(*^o^*)
馬派(苦痛)・犬派(奉仕)・豚派
(便器)全てのM性癖を持ち合わ
せたオールラウンダーな変態を
目指しています。

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