2ntブログ

別離

 先月中にブログを更新すると予告しましたが、又々遅れてしまいました。
楽しみにして下さっていた方には大変申し訳ありません。

 ここのところ、我がマゾヒズムもすっかり低迷期に入ってしまった感があります。

 すでにお気付きの方もいらっしゃるかも知れませんが 、昨年の年初にこのブログの主役であるご主人様と8年間に及ぶ奴隷契約を解除し、お別れ致しました。

 新型コロナの世界的流行を予感した様なタイミングでしたが、それとは無関係です。

 最後にお会いしたのは一昨年の9月で、その時は某アニメのイベントのお供でした。

 最後にご調教を受けたのはさらに遡って8月の夏真っ盛りの暑い時期でした。
かれこれ1年8ヶ月が過ぎ去ろうとしています。
 
 しかし、その時はまだご主人様と今生のお別れになるとは思ってもいませんでした。

 イベントからの帰り路、会場の最寄り駅の改札を入って別々の方向に別れましたが、反対側のホームでご主人様と目が合って、笑顔で手を振った光景が今も目に焼き付いています。

 奴隷契約を解除するに至った理由はいくつかありますが、最大の理由はご主人様がSMに対する熱意を失ってしまったと思えたからです。

 少なくとも僕がそう感じることは多々ありましたし、ご調教に関して「もう飽きた」とか「面倒臭いことは一切やりたくない」と言うご発言もありました。

 詳細を書く事は控えたいと思いますが、何よりもご主人様自身がSMを楽しんでやっているようには到底思えなくなってしまったのです。

 お別れする2年程前、ご主人様のプライベートにおいて、人生に大きな変化をもたらす辛い出来事があり、ご調教が精彩を欠いた時期もありました。 おそらくSMどころでは無かった事と思います。

 その後、何度かSMを辞めるタイミングを探っている様な素振りも見受けられました。

 間近でそれを見ていた僕は、ご主人様がお元気になられるまでお待ちしていましたが、結局最後まで以前の様にキラキラと輝いていたご主人様は戻っては来ませんでした。

 もしかしたらご本人は気づかれていなかったのかも知れません。

 それにシンクロするように僕の方も気持ちが萎えてしまい、月1回のご調教をサボる様になってしまいました。

 ご調教の日が迫って来ると興奮して夜も眠れなかった日々が嘘のようです。

 既にこの時点で奴隷契約の条項に違反しています。 しかしご主人様からはなんのお咎めもなく連絡もないまま3ヶ月が過ぎてしまいました。

 一昨年の暮れ、ご主人様に「ご調教を受けたいと言う気持ちが湧かない」という事を正直にメールで伝えました。

 その時はまだ話し合いの余地はあると思っていましたし、気持ちが落ち着いたら再度メールをするつもりでいました。

 しかし年が明けてすぐに届いたメールにはご主人様からのお別れの言葉が綴られていました。

 同時に、メールやLINEでの連絡手段を絶たれてしまいました。


 なぜご調教を受けたいという気持ちが起こらなくなってしまったのか…もう少し気持ちの整理が着いてから理由をお伝えしようと考えていた僕はモヤモヤしたまま、ご主人様とお別れする事になってしまいました。

 メールには「約8年間、私を支えてくれてありがとう。 生まれたての女王様だった私を育ててくれてありがとう。
感謝してもしきれません。本当にどうもありがとう。」と僕に対する感謝の言葉が綴られていました。

 「いえ、こちらこそ生まれて初めての主従の喜びを教えてくださって本当にありがとうございました!」とお礼の言葉を返したかったのですが届かないままになってしまいました…

 生涯を捧げてお仕えする事を誓い、身体にお名前まで焼き付けて頂いたのに、果たしてこんなお別れで良かったのだろうか…

そうした思いは今も僕の心の中に残っています。

 当ブログはご主人様と出会った事をきっかけに書き始め、ご主人様と共にある喜びや、奴隷としての成長を我がマゾヒズムの終焉まで書き続けるつもりでいました。 しかし、それが叶わなくなった今、果たしてブログを続けていく意味があるのかどうか…悩みました。

 そんな時、当ブログを通じて知り合ったS女性のゆかさんが仰って下さった「おふたりの調教の日々はmugiさんのブログに美しく残っています。 こうしてわたしの様なS女やたくさんのマゾの方々にも大きな影響を与え続けている。 それは素晴らしい事だと思います。」というお言葉に励まされて、今後も続けていく決心をしました。

 このブログの読者の方々にはご報告が遅れましたが、既に2年近く前の出来事なので気持ちの整理は着いています。

 久しぶりの更新が楽しくない話題になってしまいましたが、今後の事を少し。

 ここ数回、漫画という形式で記事を公開していますが、以前から我がSM人生の総括としてSMエッセイ風の漫画を電子書籍で刊行したいという思いがあり、その一部をブログで公開していこうと考えています。 ある程度まとまった時点で描き下ろしを加えて発表する予定です。

 文章の記事に関してもご主人様の調教に関するネタはなくなってしまいましたが、続けていこうと思います。

 次回、一周忌は過ぎてしまいましたが春川ナミオ画伯の追悼展に関する漫画を描く予定です。

 今後も当ブログ「マゾほど素敵な性癖はない!」を宜しくお願い致します。

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素敵な奴隷契約期間でしたね

ご無沙汰しています。
mugiさんがお元気そうで何よりです^^。
プライベート女王様との関係は時々耳にしますが、8年間はとても長かったと思います。
お互い現実生活を生きてると、諸問題で嗜好を楽しむどころじゃない時もあるでしょうし、徐々に気持ちも変わってくるのが人間です。
お二人の相性がよかったから8年間も続いたのでしょうね。
深き良き思い出は、きっといつまでもmugiさんの中で生き続けることでしょう^^。
あの漫画はやはりmugiさんの執筆でしたか。
柔らかで楽しいタッチで、とても読みやすいです。
なかなかあんなには書けない。
絵の才能、素敵ですね。♪
ブログの更新、楽しみにしています。

Re: 大切なコトは目に見えない

コメントありがとうございます!

ご推薦頂いた本は確か教科書に載っていたエピソードをきっかけに、遠い遠い昔に読んだ記憶がありますが、読む年齢によってまた味わいも変わると思うので再読してみようと思います。


お別れは中々公表できないでいましたが、ブログに書くことでようやく全てが終わったという感じでしょうか。

既に2年近く前の事ですし、続いていたとしてもコロナでほとんどお会いできなかったと思うし、もしかしたら同じ結果になっていたかもしれない。コロナ別れという言葉もあるくらいですし…タイミングとしてはよかったのかもしれません。

傷もだいぶ癒えて元気を取り戻しつつありますのでご安心下さい。

漫画はKindle Unlimitedで公開しようと思っています。120ページ位はないと格好がつかないので1年以上は先になると思いますが気長にお待ち頂けるとありがたいです。多分パソコンでも読めると思います。

紙媒体はお金がかかるので現状では厳しいかもしれませんが、Kindle Unlimitedで好評だったら考えるかもしれません^^;

コロナ禍で行動が制限されることが多いですが、また上京されることがあればお声をかけて下さい。濃厚接触しましょう笑

どらねこさん

コメントありがとうございます。

人生において出会った方達とはいずれ必ず別れが訪れます。

僕の場合は、親兄弟とも死別し、親戚とも疎遠となり、友人達とも会う機会が減っていたのでご主人様に依存する部分が大きかったかもしれません。

この度ご主人様とはお別れする事になってしまいましたが、しかしこのブログを通じて知り合うことができたSM界隈の友人達がいて下さるので今は孤独感はありません。

このブログもご主人様との出会いがきっかけで始めましたが、今回の記事の反響で色々な方が見て下さってるのだと改めて感じました。

どらねこさんもどうか今後も宜しくお願い致します。

貞操帯に関しては1年以上連続装着していましたが、激痛というほどではありませんでしたが朝立ちも含めて色々生活に支障がありました。しかし、その不自由さが我がマゾヒズムを刺激してくれていたのでさほど苦にはなりませんでした。

年齢的なものかわかりませんが、睡眠不足になるほど何回も勃ちませんでしたし(苦笑

Re: 素敵な奴隷契約期間でしたね

Kanさん、ご無沙汰しています。
人のことは言えませんが、どうしていらっしゃるのかと多少心配しておりました^^;

そうですね。一口に8年間と言っても確かに長い時間だったかもしれませんね。
自分にとってはあっという間に感じていましたが…

今はいい思い出で、当時撮らせて頂いた動画も懐かしく振り返られるようになりました。

スローペースですが今後も続けていきますのでまた何かありましたらコメント下さい。

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熊さん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

ご主人様とお別れしてからそれなりの時間が経過しましたので、傷痕に関しては今は特に
何も感じなくなりました。

お尻の焼印は今も薄っすらとピンク色のアザのように残ってはいますが、鏡に写してみることも
ほとんどありません。

当時、撮らせていただいていた映像なども懐かしく観ることができるほどに、時間が経ったということ
でしょうか?

時々、どうされているかなぁ?とか久しぶりにお会いしたいなぁなどと思うこともありますが、
奴隷として挫折した者ですので合わせる顔もありませんし連絡を取ることも控えています。

今はいい夢を見させていただいていたなぁという感じでしょうか。

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プロフィール

mugi

Author:mugi
踏みつけられて、より強く丈夫に
育つムギの様でありなさいと
ご主人様が付けて下さった奴隷
名です。なんという素晴らしい
ネーミングセンス!
しかも音の響きも可愛らしい。
ビールが大好物の僕にピッタリ!
とても気に入っています(*^o^*)
馬派(苦痛)・犬派(奉仕)・豚派
(便器)全てのM性癖を持ち合わ
せたオールラウンダーな変態を
目指しています。

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