道になりたかった男
女性のスカートの中を覗き見る目的で側溝に潜った28歳の男が逮捕されました。
彼には過去にも同様の逮捕歴があり「生まれ変わったら道になりたい」と供述していた事で、世間から好奇の目を向けられています。
“生まれ変わったら道になりたい”
この言葉を聞くと、なんとなく谷崎潤一郎の「瘋癲老人日記」を思い起こします。
齢77の老人督助は、息子の嫁・颯子の足を型取った仏足石を自らの墓石とする事で、死後も永遠に女性に踏まれ続けていたいと願います。
かようにマゾヒストはロマンチストなのであります。
しかし、28歳の側溝男の場合は“女性に踏みつけられたい”というマゾヒズム的な願望ではなく“女性のスカートの中を誰にも咎められることなく心おきなく覗ける”という意味において「道になりたい」と願ったのでしょう。
これも確かにフェティシズムには違いありませんが“女性のスカートの中を覗きたい”というノーマルな願望の比重が大半を占めているため、督助のようなロマンチシズムを感じません。
「道になりたい」という願望には共感できますが、僕はスカートの中身よりも女性の美脚に踏み続けられることの方によりロマンを感じるのです。
ちなみに、僕にも“なりたいもの”は沢山あります。
園の先生(女性) 「ムギくん、大きくなったら何になりたいの? 先生にムギくんの夢を教えてくれるかな?」
ムギ 「うん、犬か馬か豚になりたい」
園の先生 「え?…もっと他になりたいものがあるでしょう?…」
ムギ 「うん」
園の先生 「それを先生に教えて」
ムギ 「女の子が使う椅子になりたい。 座布団になりたい。 テーブルになりたい。 灰皿になりたい。 足拭きマットになりたい。 布団になりたい。 枕になりたい。 大切な所を覆う薄布になりたい。 生理ナプキンになりたい。 タンポンになりたい。 ティッシュペーパーになりたい。 ビデになりたい。 靴底になりたい。 インソールになりたい。 ストッキングになりたい。 便器になりたい。 汚物入れになりたい。 痰壺になりたい。 大人のおもちゃになりたい…」
園の先生 「……物じゃなくて人間としてなりたいものはないのかなぁ?」
ムギ 「女の子のパシリになりたい。 貢くんになりたい。 召使いになりたい。 舐め犬になりたい。 奴隷になりたい…」
園の先生「そう。ムギくんは一杯なりたいものがあるのね^_^」
こうした畜化願望や家具化願望はマゾヒスト男性特有のもので、M女性にはあまりないような気がします。
“男たちの肉便器になりたい”というM女性や“ご主人様のペットになりたい”というM女性はいるかもしれませんが、それとはちょっと趣が違うと思うのです。
僕が思うに“異性に対する憧れの度合い”がM女性よりM男性の方が圧倒的に大きいのではないでしょうか。
マゾ男性は、僕のように対象の神格化にまで至るケースも珍しくありません。
僕は、わが女神様に“快適にご使用頂ける品物”や“使える奴隷”になりたいのです。
上記のマゾヒズムにおけるフェチ願望はSMクラブに足を運べば、お好みの女王様に大抵の希望は叶えて頂けると思います。
現代はマゾ男性にとって幸福な時代です。
ですから、女性がたにご迷惑をおかけすることのないよう、罪を犯すことなく、健全なマゾヒズムを堪能致しましょう。