真夏のフェチごと
僕は四季の中では、夏が最も好きです。
ゆらゆらと立ち昇る陽炎の揺らめきの向こう側に、たまらなくノスタルジーを掻き立てる情景がある…
眩い日差し。
校庭に響き渡る生徒達の掛け声。 教室内の喧騒。
それすらもかき消す、けたたましい蝉の鳴き声。
陽光に映える真っ白なブラウス越しに、女子生徒達の身体のラインや下着が透けて見える。
薄っすらと生えた若い産毛を押しのけるように、毛穴から噴き出す汗、汗、汗…
汗染みが拡がった半袖の奥にちらりと覗く、無造作な腋毛の処理に、彼女達の蒼さが眩しく光る。
窓を開け放った教室の中。
パタパタと下敷きで扇ぐ隣の席の子の首筋辺りから、仄かに鼻孔を擽る女の香りが漂ってきた。
僕は彼女に気取られないように、静かに、ゆっくりと肺いっぱいに、それを吸い込んでみる。
彼女の横顔がとても美しい事にその時、初めて気がついた。
素足に突っかける上履き。
踵は潰れ、皮脂の汚れで黒光りするインソール。
いつも膝小僧にカサブタを作っていた脚が、いつの間にか美しいラインを描き、つややかに輝いている。
心と身体のアンバランスさが心地よい。
放課後、あの校内一の美少女が、外履きに履き替える刹那、子犬となった僕はそれを奪い取り、咥えたままでグラウンドをかけ去ろう…
思考回路が停止するような猛暑の中、僕の心はそんな妄想でウキウキと弾んでいたのだ。
夏が来るたびにそんな甘酸っぱい情景が思い起こされる…
ゆらゆらと立ち昇る陽炎の揺らめきの向こう側に、たまらなくノスタルジーを掻き立てる情景がある…
眩い日差し。
校庭に響き渡る生徒達の掛け声。 教室内の喧騒。
それすらもかき消す、けたたましい蝉の鳴き声。
陽光に映える真っ白なブラウス越しに、女子生徒達の身体のラインや下着が透けて見える。
薄っすらと生えた若い産毛を押しのけるように、毛穴から噴き出す汗、汗、汗…
汗染みが拡がった半袖の奥にちらりと覗く、無造作な腋毛の処理に、彼女達の蒼さが眩しく光る。
窓を開け放った教室の中。
パタパタと下敷きで扇ぐ隣の席の子の首筋辺りから、仄かに鼻孔を擽る女の香りが漂ってきた。
僕は彼女に気取られないように、静かに、ゆっくりと肺いっぱいに、それを吸い込んでみる。
彼女の横顔がとても美しい事にその時、初めて気がついた。
素足に突っかける上履き。
踵は潰れ、皮脂の汚れで黒光りするインソール。
いつも膝小僧にカサブタを作っていた脚が、いつの間にか美しいラインを描き、つややかに輝いている。
心と身体のアンバランスさが心地よい。
放課後、あの校内一の美少女が、外履きに履き替える刹那、子犬となった僕はそれを奪い取り、咥えたままでグラウンドをかけ去ろう…
思考回路が停止するような猛暑の中、僕の心はそんな妄想でウキウキと弾んでいたのだ。
夏が来るたびにそんな甘酸っぱい情景が思い起こされる…