ドミナの魅力に縛られる
9月12日付の「マゾヒズムに花束を!」で紹介されていた、“エアー緊縛”なる状態?に関する記事を、興味深く読ませて頂きました。
エアー緊縛とはなんぞや?
この言葉はhomerさんが考えられた造語だという事ですが、拘束するものが何もなかった場合、エアー拘束とでも言いましょうか、確かに僕も両腕を背中に回したり、両手首を合わせて頭上に上げたり、自然とそうした状態になる事がありますね。
これは無意識のうちに相手に服従心を示す、マゾヒスト特有の動物的行動のような気もします。
前回のご主人様のご調教でも、僕はベッドの上に横たわり、まるで拷問台に四肢を拘束されているかのごとく大の字となって、cock whippingや鞭打ちをお受けしました。
身体をよじって激痛から逃れようとはするけれど、手足はまるで暗示にでもかかったように、ベッドの四隅に向かって伸びていて動かせない。
そうして、ご主人様のお顔を拝みながら、振り下ろされる鞭の痛みにひたすら耐え続け、次第に陶酔していったのです。
これは、蛇に睨まれたカエルのごとく、ドミナの威厳や魅力に拘束されて、金縛りにあっているような状態なのかもしれません。
昔、coolのけいこ女王様がご出演されたビデオの中に、奴隷に絶対に動かないように命じた上で、あえて拘束せずに、乗馬鞭で激しく打ちすえるシーンがありました。 散々打ち据えた後、息も絶え絶えになった奴隷に向かって「縛られていない事がどれほど辛い事なのかわかったかしら?」というセリフを仰っていたように記憶しています。
確かに自分の意思で身じろぐ事なく極限の痛みに耐え続けるというのは、むしろ拘束されて責められるよりもハードかもしれません。
動いてはいけないという思いに意識が集中し、快感に浸る余裕がなくなるとでもいいますか?
身体にも余計な力が入って、鞭の衝撃を吸収したり逃す事もできず、痛みも倍加するような気がします。
万が一動いた場合は、さらに辛く厳しいお仕置きが待っているという恐怖。
これは、マゾヒストの服従心を養うにはとても効果的な調教のようにも思えます。
SMプレイにおいて、最もよくエアー緊縛が見られるのは金蹴りプレイではないでしょうか? 海外、日本を問わず、金蹴りマニア達は自ら手を後ろに回し、脚を広げて女性の攻撃を受けている場合が多いように思います。
これは、拘束をした上での金蹴りが、非常にリスクを伴う行為だからだと思われます。
男性は急所を蹴られた際、本能的にぴょんぴょん飛び跳ねて、上に上がってしまった睾丸を定位置に戻すような動作をします。
また、あまりにも激痛の場合は、蹲って下腹部を抑える事で痛みを軽減させたりしますから、拘束によってそれらの動作を妨げられた上での連続金蹴りとなると、よほどの強者でないと耐えられないのでしょう。
エアー緊縛による金蹴り映像もよく見かけますが、、これは鑑賞する側にとって迫力不足による物足りなさは否めません。 しかし、女性は金蹴りによって悶絶する男性の様子が非常におかしいようで、特に集団の場合はかなり残酷な蹴り方をしますので、男優の急所を守るためには仕方ないのでしょうね。
僕は本来、設備の整ったプレイルームで、磔台や滑車に吊られて拷問のようなムードを味わいたい方なので、通常のファッションホテル利用でも簡易磔台やら簡易鞭打ち台等を自分で準備します。
ドアの隙間に挟み込むタイプの磔台を自作したり、天井の梁から垂らしたチェーンに手枷を取り付けてみたり、ソファーをひっくり返して布団を被せて三角木馬状の鞭打ち台にしたり…できる限り工夫しています。
ご主人様も時間に余裕がある時は、ロープや縄を使って拘束して下さいます。
ただ部屋が狭かったり、利用できそうな設備がない場合は、時にエアー緊縛も取り入れています。
まあ、取り入れるというよりは身体が自然とそうなるので、これはやはりマゾヒストの習性なのかもしれませんね。
どうでもいいか、そんなコト(笑