cock whippingに陶酔する
cock whippingと言うのは文字通り、男性の“ペニス”を鞭で打つプレイの事です。
美しい女性の手によって男性の象徴であるペニスを鞭打たれ、屈服を強いられる。
cock whippingがもたらす肉体的苦痛と精神的恥辱は単なる鞭打ちを凌駕し、男性マゾヒズムの極致ではないかとさえ思えます。
ところがこのcock whipping、男の沽券やプライドに執着する日本人男性には馴染まないとみえて、Googleで“男性器” “ペニス” “鞭打ち”などの検索ワードを並べてみても全くと言っていいほどヒットしません。
そもそも“cock whipping”なる英語をどう日本語に訳したらいいのかすら判然としないのです。
cock whippingはいわゆるCBT(cock&ball torture)のカテゴリに属していますが、海外でもその愛好者はかなり少数派だと思われます。 CBTマニアは睾丸責めを好むM男性の方が圧倒的に多く、ペニスへの加虐は極端に少ないように感じます。
膨大な数のfemdomサイトの中にあっても真性のcock whipping映像を見つけ出すのは、困難を極めます。
中にはペラペラの房鞭やチアリーダーのポンポンみたいな鞭?で股間を軽く撫でる程度の、とてもwhippingとは呼べない代物まで含まれていました。
“性器鞭打ち”のワードでヒットするのは、どちらかと言えばM女性の画像や映像が目立ちます。 海外では“pussy whipping”や“cunt whipping”という呼称で、こちらは容赦なく女性の白い下腹部に幾条もの赤い鞭痕を浮き上がらせています。 マゾ男性にとっての聖域を冒涜する不遜なS男性の所業に怒りがこみ上げてくるほどです。
男性器の方こそ突出して硬直し、鞭を受け易い仕様にできているのです。 僕はS女性が狙いを定めやすいように神様がそのような構造にお造りになったのだと考えています。
僕の知る限り、日本のcock whipping映像は本当に数えるほどしかありません。
中でも最もそれらしいシーンは、北川プロの「SM地獄門 針・玉責め地獄」というCBTをテーマに扱った作品に収録されています。 この作品に登場する氷室イヴ女王様は、仰向けになって脚を広げた若いM男性の天をも衝きそうな股間を執拗に一本鞭で打ち据えています。
さすが、女王様の映像なら焼印、睾丸摘出、去勢となんでも揃う男性マゾヒズムの総合商社・北川プロの作品です。 ただし日本ではモザイクが不可欠な為、局部責めの映像はどうしても迫力が充分に伝わってきません。 またタイトルからも連想される通り、鞭の先端がcockよりballの方をより多く捕らえているように見えるのも残念な点です。
他にもmistress landの映像作品に「金の玉拷問官」というCBT作品があります。
これも作品タイトルからわかるとおりどちらかと言えば睾丸への責めが主体ですが、鉄柵の間から突き出させたM男の陰茎を乗馬鞭で連続して打ちすえるシーンには興奮させられます。 AV女優の東尾真子さんの容赦ないCBTは一見の価値ありです。
また海外モノで僕が一押ししたいのはmistress nikaのcock whipping映像です。 こちらは鞭先がいきり勃つ奴隷の肉棒を的確に捕らえている様子がはっきりと確認できます。 チャーミングなmistress nikaの見事なサディスティンぶり、M男性の苦痛や陶酔がビンビンと股間に伝わってきます。 これこそが真のcock whippingと誰しもが納得できる素晴らしい作品です。
海外にはmistress cheyenneやmistress dometria等、CBTを得意とされるドミナの存在があります。 このお二人のcock whippingはとても無慈悲で、破壊的な勢いで奴隷のペニスに炸裂しています。
しかし、今のところ、僕が気になる映像作品は和洋合わせてもほぼそれらで全てというお寒い状況です。 それだけcock whippingはポピュラーな責めではないということなのでしょう。
ご主人様のお客さんでも一本鞭の好きなM男はいても、局部だけは避けていたそうです。
お店でcock whippingを所望された事は過去に一度もなかったと仰っていました。
ペニスは動脈と静脈が絡み合った血管組織で構成され、神経終末が密集した男性の身体の中で最もデリケートで敏感な器官です。 そこを鞭で打つというのは大変危険な行為でもありますし、敬遠するのが普通だと思います。 しかし、そんな繊細な部分であるからこそ味わえる“禁断の快楽”が潜んでいる事もまた事実なのです。
僕はまだ初心者だった頃、新宿にあった「R」というSMクラブのママさんにcock whippingの洗礼を受けました。
SMクラブ「R」は、JR新宿駅から少し歩いた所に建つ古びた雑居ビルの地階で営業していました。 白昼、ビルの片隅にある狭い階段を降りて行くと、まだ営業前のバーやスナックがひっそりと並ぶ、薄暗くじめっとした通路へと続いていました。 先ほどまで目の前に広がっていた大通りの喧騒が嘘のように、ひと気がなく静まり返った異空間の奥、非日常への扉はありました。 そんなうら寂しい光景が「R」の醸し出す、秘匿的で背徳的なムードを演出していたのかもしれません。
ダークグリーンの重厚な扉は、滑車の音やM男の悲鳴が外に漏れない為の配慮でしょうか。 重々しく、中途半端なマゾヒストを拒絶しているかのようでした。 扉を入ると右手にプレイルームに通じるもう一つの扉、奥にはカーテンで仕切られた2畳ほどの待機スペースがあるだけでした。
プレイルームはいかにも拷問部屋といった雰囲気で、空調や換気がうまく行われていないのか、寒々しい室内にはいつも独特の異臭がこもっていました。
十字架や磔台、吊責め具等が淡い照明に照らし出され、カーペットには得体のしれない無数のシミやロウソクの痕跡が残っていました。 壁にはマゾヒストを処刑するための禍々しい小道具たちが整然と並べられています。
ママは当時30代前半位だったでしょうか。 若い頃の多岐川裕美を彷彿とさせる美人で、真っ赤なルージュを引いた唇が艶かしくとてもエロティックでした。 仄かに香る香水の香り。 品格のある落ち着いた佇まい。 僕は大人の女性の色香にクラクラと眩暈がしました。
「わたくしがお相手でよろしかったかしら?」
もちろん不服などあろうはずもありません。
僕の緊張を察したのか、ママは優しく微笑みかけて紅茶をすすめて下さいました。
この美貌の拷問官の手によって、まもなく自分の処刑が執行される。 そう考えただけで全身が小刻みに震え、股間が熱く脈打ち始めます。
プレイルームの天井から下がる滑車に両手を吊られて爪先立ちの不安定な状態にされると、若かった僕の分身はこれ以上はないというくらい上々の反応を示していました。
ペニスへの鞭打ちは決して僕が望んだわけではありません。
しかし若い屹立が、ママ女王様の嗜虐心を擽ったのかもしれません。
全身にひとしきり鞭をくれた後、彼女は舌舐めずりしながらその一点を凝視しています。 そして、僕の左側に立ち、よくしなる細い一本鞭を手に取ると狙いを定めてピシッピシッと怒張を打ち据え始めました。 僕はあまりの痛さに跳び上がり、両の太股で必死に股間を庇おうとしましたが、その瞬間思い切り尻を打たれ、アウッと叫ぶと、再び股間を前に突き出すような格好になりました。
ママ女王様の目は真剣でした。 一打一打的確に竿の部分に赤黒い印を刻み付けていきます。
くるりと巻きついた鞭の先端を軽く手前に引くと、ペニスが縦横に踊り狂います。 僕は歓喜の汁を跳ね散らしながら、獣のような鳴き声を上げていました。
ママ女王様はいかにも楽しそうに真っ赤な唇の端を歪めると、嗜虐の手をさらに強め僕の分身を打ち続けました。
僕は最初こそ泣き喚いていましたが、次第に悦虐の海に呑み込まれ、快楽の波間をたゆたい始めました。
鞭打ちに熟練した女王様にペニスを打たれると、この世のものとは思えない快感に浸ることができるのです。 それはダイレクトに脳を刺激し、延々とエクスタシーが続くかのような凄まじさでした。
僕の視界には、鞭を振るうママ女王様の高貴なお姿だけがくっきりと浮かび上がり、周りの光景は目に入らなくなりました。 僕と女王様以外何ものも存在しない世界にトリップしたかのようです。
全身を弛緩させ、わずか10数センチの肉の棒に全ての意識を集中し、極上の淫楽を貪りました。
この幸せな瞬間が永遠に続いて欲しい…
どれくらい経ったのでしょうか…僕は時間的感覚を全く失っていました。
プレイ終了10分前と知らされると、僕はくったりとのびてしまいました。 ママ女王様も神経をお使いになって、さすがにお疲れのようでした。
「よく頑張ったわね」と僕の頬に軽く唇を当て、僕の分身を案じるよう鞭痕を優しく擦って下さいました。 その瞬間、若かった僕は不覚にもママ女王様のお手の中に白濁を放出してしまったのでした。
性交などとは比べるべくもない至高の快感は、その時以来ずっと僕の脳裏から離れませんでした。
あの快感をもう一度再び味わってみたい。
しかしその後、巡り会った女王様がたは、皆お世辞にも鞭の達人と呼べるようなレベルにはなく、cock whippingの真似事をして貰っても、ただただ苦痛のみしか味わう事ができませんでした。
僕にとってcock whippingにおける至高の快楽はただ一度のみで、その後永遠の幻となってしまったかのようでした。
時は流れて、ご主人様との奇跡的な出会いが、僕に一縷の希望を抱かせました。
あの時の快感の記憶を忘れる事ができず、僕はご主人様の鞭打ちのスキルにかけてみることにしたのです。
鞭の先端を自らの身体の一部のように同化し、狙った獲物を的確に捕らえつつ打撃の強弱を自在にコントロールする。
苦痛の中から快楽を引き出すにはドミナの鞭打ちのスキルに加え、相互の信頼関係も不可欠でした。
そしてご主人様は見事な鞭さばきで鮮やかに、あの日の甘美な快感を再現して下さいました。
おそらく鞭の性質も全く違い、打ち方も「R」のママ女王様に比べるとややマイルドでしたが、百発百中に獲物のポイントを捕らえ、変幻自在の力加減で僕を陶酔へと導いて下さったのです。
僕の分身はあれから30年近くもの歳を経た事をすっかり忘れ、打たれれば打たれるほどいやらしく硬度を増し快感の嵐に狂喜していったのでした。
ご主人様にとっても、男性の象徴を鞭打つ感覚はまた特別なもののようでした。 加減せずに打てば天国から地獄へ引きずり下ろす事も容易にできます。 狙ったターゲットに的中させる快感に加え、生殺与奪も自在の征服感は格別なのでしょう。
それ以来、cock whippingはご主人様のご調教には欠かせないメニューの一つとなりました。
調教後のボコボコに腫れ上がったペニスは、CBTマニアの僕にとって勲章でした。
考えてみれば、cock whippingを愛好するマゾ男性が少ない事と、cock whippingで快楽を引き出せる女王様が少ない事は密接な関係があるのかもしれません。
あの日、「R」のママ女王様が僕の屹立を鞭打って下さらなければ、僕はこの秘密の快楽を生涯知る事はなかったのです。
僕は、cock whippingが喚び起すこの麻薬のような快楽を2度と手放したくないと、今は心からそう思っているところです。
美しい女性の手によって男性の象徴であるペニスを鞭打たれ、屈服を強いられる。
cock whippingがもたらす肉体的苦痛と精神的恥辱は単なる鞭打ちを凌駕し、男性マゾヒズムの極致ではないかとさえ思えます。
ところがこのcock whipping、男の沽券やプライドに執着する日本人男性には馴染まないとみえて、Googleで“男性器” “ペニス” “鞭打ち”などの検索ワードを並べてみても全くと言っていいほどヒットしません。
そもそも“cock whipping”なる英語をどう日本語に訳したらいいのかすら判然としないのです。
cock whippingはいわゆるCBT(cock&ball torture)のカテゴリに属していますが、海外でもその愛好者はかなり少数派だと思われます。 CBTマニアは睾丸責めを好むM男性の方が圧倒的に多く、ペニスへの加虐は極端に少ないように感じます。
膨大な数のfemdomサイトの中にあっても真性のcock whipping映像を見つけ出すのは、困難を極めます。
中にはペラペラの房鞭やチアリーダーのポンポンみたいな鞭?で股間を軽く撫でる程度の、とてもwhippingとは呼べない代物まで含まれていました。
“性器鞭打ち”のワードでヒットするのは、どちらかと言えばM女性の画像や映像が目立ちます。 海外では“pussy whipping”や“cunt whipping”という呼称で、こちらは容赦なく女性の白い下腹部に幾条もの赤い鞭痕を浮き上がらせています。 マゾ男性にとっての聖域を冒涜する不遜なS男性の所業に怒りがこみ上げてくるほどです。
男性器の方こそ突出して硬直し、鞭を受け易い仕様にできているのです。 僕はS女性が狙いを定めやすいように神様がそのような構造にお造りになったのだと考えています。
僕の知る限り、日本のcock whipping映像は本当に数えるほどしかありません。
中でも最もそれらしいシーンは、北川プロの「SM地獄門 針・玉責め地獄」というCBTをテーマに扱った作品に収録されています。 この作品に登場する氷室イヴ女王様は、仰向けになって脚を広げた若いM男性の天をも衝きそうな股間を執拗に一本鞭で打ち据えています。
さすが、女王様の映像なら焼印、睾丸摘出、去勢となんでも揃う男性マゾヒズムの総合商社・北川プロの作品です。 ただし日本ではモザイクが不可欠な為、局部責めの映像はどうしても迫力が充分に伝わってきません。 またタイトルからも連想される通り、鞭の先端がcockよりballの方をより多く捕らえているように見えるのも残念な点です。
他にもmistress landの映像作品に「金の玉拷問官」というCBT作品があります。
これも作品タイトルからわかるとおりどちらかと言えば睾丸への責めが主体ですが、鉄柵の間から突き出させたM男の陰茎を乗馬鞭で連続して打ちすえるシーンには興奮させられます。 AV女優の東尾真子さんの容赦ないCBTは一見の価値ありです。
また海外モノで僕が一押ししたいのはmistress nikaのcock whipping映像です。 こちらは鞭先がいきり勃つ奴隷の肉棒を的確に捕らえている様子がはっきりと確認できます。 チャーミングなmistress nikaの見事なサディスティンぶり、M男性の苦痛や陶酔がビンビンと股間に伝わってきます。 これこそが真のcock whippingと誰しもが納得できる素晴らしい作品です。
海外にはmistress cheyenneやmistress dometria等、CBTを得意とされるドミナの存在があります。 このお二人のcock whippingはとても無慈悲で、破壊的な勢いで奴隷のペニスに炸裂しています。
しかし、今のところ、僕が気になる映像作品は和洋合わせてもほぼそれらで全てというお寒い状況です。 それだけcock whippingはポピュラーな責めではないということなのでしょう。
ご主人様のお客さんでも一本鞭の好きなM男はいても、局部だけは避けていたそうです。
お店でcock whippingを所望された事は過去に一度もなかったと仰っていました。
ペニスは動脈と静脈が絡み合った血管組織で構成され、神経終末が密集した男性の身体の中で最もデリケートで敏感な器官です。 そこを鞭で打つというのは大変危険な行為でもありますし、敬遠するのが普通だと思います。 しかし、そんな繊細な部分であるからこそ味わえる“禁断の快楽”が潜んでいる事もまた事実なのです。
僕はまだ初心者だった頃、新宿にあった「R」というSMクラブのママさんにcock whippingの洗礼を受けました。
SMクラブ「R」は、JR新宿駅から少し歩いた所に建つ古びた雑居ビルの地階で営業していました。 白昼、ビルの片隅にある狭い階段を降りて行くと、まだ営業前のバーやスナックがひっそりと並ぶ、薄暗くじめっとした通路へと続いていました。 先ほどまで目の前に広がっていた大通りの喧騒が嘘のように、ひと気がなく静まり返った異空間の奥、非日常への扉はありました。 そんなうら寂しい光景が「R」の醸し出す、秘匿的で背徳的なムードを演出していたのかもしれません。
ダークグリーンの重厚な扉は、滑車の音やM男の悲鳴が外に漏れない為の配慮でしょうか。 重々しく、中途半端なマゾヒストを拒絶しているかのようでした。 扉を入ると右手にプレイルームに通じるもう一つの扉、奥にはカーテンで仕切られた2畳ほどの待機スペースがあるだけでした。
プレイルームはいかにも拷問部屋といった雰囲気で、空調や換気がうまく行われていないのか、寒々しい室内にはいつも独特の異臭がこもっていました。
十字架や磔台、吊責め具等が淡い照明に照らし出され、カーペットには得体のしれない無数のシミやロウソクの痕跡が残っていました。 壁にはマゾヒストを処刑するための禍々しい小道具たちが整然と並べられています。
ママは当時30代前半位だったでしょうか。 若い頃の多岐川裕美を彷彿とさせる美人で、真っ赤なルージュを引いた唇が艶かしくとてもエロティックでした。 仄かに香る香水の香り。 品格のある落ち着いた佇まい。 僕は大人の女性の色香にクラクラと眩暈がしました。
「わたくしがお相手でよろしかったかしら?」
もちろん不服などあろうはずもありません。
僕の緊張を察したのか、ママは優しく微笑みかけて紅茶をすすめて下さいました。
この美貌の拷問官の手によって、まもなく自分の処刑が執行される。 そう考えただけで全身が小刻みに震え、股間が熱く脈打ち始めます。
プレイルームの天井から下がる滑車に両手を吊られて爪先立ちの不安定な状態にされると、若かった僕の分身はこれ以上はないというくらい上々の反応を示していました。
ペニスへの鞭打ちは決して僕が望んだわけではありません。
しかし若い屹立が、ママ女王様の嗜虐心を擽ったのかもしれません。
全身にひとしきり鞭をくれた後、彼女は舌舐めずりしながらその一点を凝視しています。 そして、僕の左側に立ち、よくしなる細い一本鞭を手に取ると狙いを定めてピシッピシッと怒張を打ち据え始めました。 僕はあまりの痛さに跳び上がり、両の太股で必死に股間を庇おうとしましたが、その瞬間思い切り尻を打たれ、アウッと叫ぶと、再び股間を前に突き出すような格好になりました。
ママ女王様の目は真剣でした。 一打一打的確に竿の部分に赤黒い印を刻み付けていきます。
くるりと巻きついた鞭の先端を軽く手前に引くと、ペニスが縦横に踊り狂います。 僕は歓喜の汁を跳ね散らしながら、獣のような鳴き声を上げていました。
ママ女王様はいかにも楽しそうに真っ赤な唇の端を歪めると、嗜虐の手をさらに強め僕の分身を打ち続けました。
僕は最初こそ泣き喚いていましたが、次第に悦虐の海に呑み込まれ、快楽の波間をたゆたい始めました。
鞭打ちに熟練した女王様にペニスを打たれると、この世のものとは思えない快感に浸ることができるのです。 それはダイレクトに脳を刺激し、延々とエクスタシーが続くかのような凄まじさでした。
僕の視界には、鞭を振るうママ女王様の高貴なお姿だけがくっきりと浮かび上がり、周りの光景は目に入らなくなりました。 僕と女王様以外何ものも存在しない世界にトリップしたかのようです。
全身を弛緩させ、わずか10数センチの肉の棒に全ての意識を集中し、極上の淫楽を貪りました。
この幸せな瞬間が永遠に続いて欲しい…
どれくらい経ったのでしょうか…僕は時間的感覚を全く失っていました。
プレイ終了10分前と知らされると、僕はくったりとのびてしまいました。 ママ女王様も神経をお使いになって、さすがにお疲れのようでした。
「よく頑張ったわね」と僕の頬に軽く唇を当て、僕の分身を案じるよう鞭痕を優しく擦って下さいました。 その瞬間、若かった僕は不覚にもママ女王様のお手の中に白濁を放出してしまったのでした。
性交などとは比べるべくもない至高の快感は、その時以来ずっと僕の脳裏から離れませんでした。
あの快感をもう一度再び味わってみたい。
しかしその後、巡り会った女王様がたは、皆お世辞にも鞭の達人と呼べるようなレベルにはなく、cock whippingの真似事をして貰っても、ただただ苦痛のみしか味わう事ができませんでした。
僕にとってcock whippingにおける至高の快楽はただ一度のみで、その後永遠の幻となってしまったかのようでした。
時は流れて、ご主人様との奇跡的な出会いが、僕に一縷の希望を抱かせました。
あの時の快感の記憶を忘れる事ができず、僕はご主人様の鞭打ちのスキルにかけてみることにしたのです。
鞭の先端を自らの身体の一部のように同化し、狙った獲物を的確に捕らえつつ打撃の強弱を自在にコントロールする。
苦痛の中から快楽を引き出すにはドミナの鞭打ちのスキルに加え、相互の信頼関係も不可欠でした。
そしてご主人様は見事な鞭さばきで鮮やかに、あの日の甘美な快感を再現して下さいました。
おそらく鞭の性質も全く違い、打ち方も「R」のママ女王様に比べるとややマイルドでしたが、百発百中に獲物のポイントを捕らえ、変幻自在の力加減で僕を陶酔へと導いて下さったのです。
僕の分身はあれから30年近くもの歳を経た事をすっかり忘れ、打たれれば打たれるほどいやらしく硬度を増し快感の嵐に狂喜していったのでした。
ご主人様にとっても、男性の象徴を鞭打つ感覚はまた特別なもののようでした。 加減せずに打てば天国から地獄へ引きずり下ろす事も容易にできます。 狙ったターゲットに的中させる快感に加え、生殺与奪も自在の征服感は格別なのでしょう。
それ以来、cock whippingはご主人様のご調教には欠かせないメニューの一つとなりました。
調教後のボコボコに腫れ上がったペニスは、CBTマニアの僕にとって勲章でした。
考えてみれば、cock whippingを愛好するマゾ男性が少ない事と、cock whippingで快楽を引き出せる女王様が少ない事は密接な関係があるのかもしれません。
あの日、「R」のママ女王様が僕の屹立を鞭打って下さらなければ、僕はこの秘密の快楽を生涯知る事はなかったのです。
僕は、cock whippingが喚び起すこの麻薬のような快楽を2度と手放したくないと、今は心からそう思っているところです。