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世界中の女王様に花束を!

 女王様という ご職業は、現在、性風俗産業にカテゴライズされています。 
 
 SMは性的倒錯であり、Mプレイのメニューにヌキのサービスが含まれている事からも、この分類は、ある程度は正しいと言えるかもしれません。 
 
 しかし、真性マゾヒストである僕にとって、SMクラブはソープやヘルスなどとは明らかに一線を画す、ある種聖域にも近い思いがあります。

 マゾヒズムは性嗜好異常の一種で、重度の場合は、精神医学において精神疾患と定義されています。
 そう考えるとマゾヒストにとって女王様は、心理セラピストの様な役割を担った職業と言えるのではないでしょうか。

 ご主人様から伺ったお話では、M客の大半はプレイ中には射精に至らず、ペニスに触れる事すら望まない客も多いのだそうです。 マゾヒストがSMクラブへ足を運ぶ目的は、自己の被虐願望を満たす為であって、射精は二の次なのだと思います。
 
 射精後に性欲の萎縮をもたらす賢者タイムは、マゾヒストにとっては疎ましい瞬間です。 人によっては、逝った途端、自らのM行為に対して自己嫌悪や後悔の念に陥る事すらあるのです。 

 また、たとえ短時間であったとしても、女性に冷めるという現象は、女性崇拝の理念に反しています。
 
 マゾヒスト達は、射精に至らなくてもリビドーを昇華出来ることを体感しています。 性的なエネルギーを発散する場ではあるけれど、必ずしも射精を必要とはしない。 SMクラブが、風俗業という括りに馴染まないと思う理由は、この辺りにあるのかもしれません。

2ちゃんねるのSM板を見ると、女王様に対する心ない書き込みが数多く見受けられ、とても驚かされます。
それらは侮蔑や差別に満ちていて、女性崇拝の精神のカケラもありません。
マゾ男性の書き込みとは到底信じがたい内容ですが、おそらくは比較的軽度なマゾヒストによるものだと推測します。

  僕は幼少時からマゾヒズムに目覚め、特に悩むことなく自らの性癖として受け入れてきました。 ブログのタイトルに込めた思いに偽りはありません。 

 もしも生まれ変わることがあるなら、再びマゾヒストとして生まれてきたい。 来世もまた、ご主人様と巡り合い、その支配下に置いて頂きたい。
 
 マゾヒズムは僕のアイデンティティとして確立しています。

 しかし、その性癖を他人にカミングアウトする事は生涯ないと思います。
 SMがオープンになったという風潮がありますが、マゾヒズムが本当の意味で社会的に受け入れられる可能性は、この先も皆無でしょう。
 
 身体が裂けるまで鞭打たれ、皮膚を焼かれ、女性の排泄物を食す事で性的快感を得るなど、常人が理解できる範疇をはるかに超えています。

 マゾヒズムの根幹にある自己犠牲的で献身的な思想は、美しい愛の形であるとは思いますが、社会的には差別を受け嫌忌されているのが現実です。

 この多くの迷えるマゾヒスト達を大いなる愛で救済して下さっているのが、プロの女王様がたなのではないでしょうか?
 
 社会から差別されているマゾヒストが唯一の理解者である女王様を蔑み、心無い書き込みを行う…たとえ一部のマゾヒストの仕業であったとしても、その事に大きな違和感を覚えます。

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もし、この世に女王様という存在がなかったとしたら…そう考えると本当にゾッとします。
僕は、やり場のない被虐願望に押し潰されて、廃人になっていたかもしれません。

今の時代はドMなどと言う言葉が浸透していますが、一般の女性が、真性マゾヒストを理解し、その全ての願望を受け入れるのはとても困難な事です。

今はベテランとして活躍されている女王様方も、新人だった頃はマゾヒストの百種百様の変態願望や、その心の闇に衝撃を受けた事と思います。 

軽い気持ちで業界に飛び込んだとしても、適性が無ければ長く続けられるお仕事ではありません。 女王様が楽な仕事だと勘違いしている人も多いですが、精神疾患とまでみなされる変態の相手が楽なはずはありません。 変態を理解し、長く従事して頂ける女王様はマゾヒストにとって、とても貴重で大切な存在です。


 天野哲夫氏は「ある異端者の随想録」の中で“女子寮に侵入したコソ泥が、若い女性達から散々暴行を受けた挙句、警察に引き渡された”という新聞記事を紹介していました。 
 天野氏は、コソ泥が、金目の物など一切無いと思われる女子寮に侵入した真の目的は、若い女性に捕えられる事ではなかったのかと推測しています。
 
 また、ノゾキ目的で汲み取り式トイレの便槽に忍び込んだ男の話にも触れていました。 しかし、これも真の目的はノゾキではなく、女性の糞尿を浴びるためではなかったかというのが氏の見解です。

 確かに変態願望を受け入れてくれる場所がなかった時代には、マゾヒストフェチストが、こうした犯罪に走るケースも少なくなかったのではないかと思われます。

  抑えきれなくなった衝動は、いつかは爆発するものです。

 M男の多種多様の性癖を全て受け止めて下さる女王様がたは、心の広い慈愛に満ちた女性達だと思います。
自己の変態願望を臆面もなく吐露できるのは、相手がプロフェッショナルの女王様だからこそです。

僕は、世界中の女王様の存在に心から感謝しています。

 そして多くの真性マゾヒスト達は、同様の思いを抱いていると信じます。
 僕らの心を救う事が出来るのは、敬愛し、お慕いし、お仕えする女王様しかいないのです。

世界中の女王様を職業とされている女性達に心から感謝を込めて、花束を捧げたいと思います。

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マゾの壁

 「マゾほど素敵な性癖はない!」と言う人もいるけれど、   因果な性癖 だとも思う。  ある意味では、マゾヒズムは自己のアイデンティティーを決定づける要素になる。  これは女装癖や同性愛関係などにも言えるのではないだろうか。  好きでなったわけじゃない。  もちろん、好きなことは好きなのですが、  なぜ好きになったのかがわからないし、  自分でも明確...

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同感です

 ブログ再会おめでとうございます。
 
 お待ちしておりました。

 今回の記事は熱がこもってますね。

 全く同感なのですが、僕の場合感謝以上に、申し訳ないというか、本当によくもまぁ、こんなしょうもない性癖におつきあい頂けるのかと思うと、同情さえしてしまうのです。

 他のM男さんと比較しても始まりませんけれど、僕の願望なんてたわいなさすぎで、プロ女王様からすれば物足りないぐらいかもしれません。

 内心では「アホらし」と思っているにしても、親身になって下さっているという気持ちは伝わってくる。そこへサディスティックなバランス感覚を交じえながら、エキサイティングなセッションに仕上げていく手法には、変態性癖、倒錯願望に向き合う真摯な姿勢がなければできません。認知症患者への介護福祉士並みの努力と才能が、職業女王様には備わっている。備わっていない人もたまにいらっしゃいますが、そういうレベルのお仕事だと思います。

 mugiさんの今回のエントリーは、なかなか正直に、面と向かっては表現できなかった気持ちを代弁して下さっているという意味で、この場を借りて同じく感謝の意を表したく思います。

マゾヒズムに花束を! そして全ての職業女王様に花束を!

homer



Re: 同感です

いつもコメントを頂きましてありがとうございます。
トラックバックも感謝致します。
超人気ブログの管理人さんが、こんなちっぽけなブログを気にかけて下さって嬉しいです。
継続は力なりと言う言葉もありますので、亀の歩みではありますが、これからも納得いくまで続けていこうと思います。


homerさんも悩めるマゾヒストのお一人なんですね。
女王様がたは、お仕事で様々なタイプの変態と接してきているので、ちょっとやそっとの 変態願望では驚かれません。女王様の懐の深さ、その包容力には、いつもこちらが驚かされます。
女王様は、親子以上に年が離れていても、奴隷の事は、この子とかこの子達とお呼びになりますね。 女性の持つ母性なのでしょうか、まさに慈愛というか、そういう優しい眼差しを 感じます。

変態も神が与えし個性のひとつ。ためらいは捨てて、存分に女王様に甘えてみてはいかがでしょうか?(笑)

これからもよろしくお願い致します。
プロフィール

mugi

Author:mugi
踏みつけられて、より強く丈夫に
育つムギの様でありなさいと
ご主人様が付けて下さった奴隷
名です。なんという素晴らしい
ネーミングセンス!
しかも音の響きも可愛らしい。
ビールが大好物の僕にピッタリ!
とても気に入っています(*^o^*)
馬派(苦痛)・犬派(奉仕)・豚派
(便器)全てのM性癖を持ち合わ
せたオールラウンダーな変態を
目指しています。

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