2ntブログ

鞭打たれる歓び

SMと言えばというイメージがありますが、SMクラブなどで実際に鞭を要望する客は意外にも少数派のようです。

 女王様の方もバラ鞭ならともかく、頼まれてもいないのに一本鞭で打ったりすれば客とのトラブルにもなりかねません。  ある女王様がBlogで“一本鞭を新調したのに打たせてくれる客が来ない”と嘆かれているのを見たことがあります。 客層はある程度お店のコンセプトによって変わってくるとは思いますが、今はアナルやフェチなどライトなプレイを好む客が多数を占めているようです。

 僕のご主人様も1年位前まで一本鞭をお持ちではありませんでした。 需要がないのに買っても“宝の持ち腐れ”になるとの事で、僕とプレイする時はレンタルされていました。

 僕の所有している一本鞭も使って頂きましたが、とても扱いづらそうなご様子でした。 SMグッズ専門店で買ったハードな仕様の一本鞭で、決して安物ではありません。 しかし、あまり使い込むことなく保管していた為、経年で革が硬化してしまい、しなやかさに欠けるようでした。

 僕もご主人様とお会いするまでは、それほど鞭打ちが好きだったわけではありません。 上手に打ってくださる女王様と巡り会えなかったので、今ひとつのめり込めなかったのかもしれません。 ハードな鞭を買い求めたのは、鞭打ちに対する憧れが強かったからです。 実際に打たれてみると、堪え難い痛みにすぐに音を上げてしまいそうになります。 がんばって百発も受けられれば充分満足でした。

 それでも、そこそこ加減して打たれると、とても気持ち良くなる瞬間が訪れることは体験していました。 しかし、その加減が中々難しいようです。 バラ鞭では愛撫の様で全く物足りない。 一本鞭も限界をはるかに超えて打たれると、苦痛にしか感じられない。 僕はエゴマゾだったので、苦痛があまりにも長引くと、お相手が女王様であっても反抗心すら抱いてしまう事もありました。

ところが、ご主人様にお会いしてからは、この方に打って頂けるなら“厳しい鞭打ちにも耐えられるかもしれない”と思うようになりました。

 苦痛を快楽に変換するには女王様が美しいという事は最も重要なポイントです。そしてその方の事を心から敬愛し、崇拝できる事。 僕の期待は大きく膨らんでいきました。

 但し、ご主人様はそれまで一本鞭に触れた事がなく、鞭を振ることにも慣れていらっしゃいませんでした。 失礼ながら最初の頃は鞭に振り回されているような印象がありました。 まずは経験を積んでいただくことが先決です。 毎回、ストーリープレイに鞭打ちを取り入れて頂いてはいましたが、ある時、思い切って一本鞭で一千発打って欲しいとお願いしてみました。 もちろん僕もそんなに打たれるのは初めてです。

 レンタルの鞭は、鞭職人が作る一本鞭としては比較的ソフトな部類だったかもしれません。 しかし、それでも一千発というのは決して生易しいものではありませんでした。 前面を五百発、背面を五百発、数えながら確実に打って頂きました。 僕は打たれている間中、ご主人様のお顔に見惚れていました。 背面を打っていただく際も、壁面に設置したミラーシート越しにご主人様のお顔を拝見していました。

 鞭を振るお姿も女性らしくてとても華麗で素敵です。 

この美しい方に鞭打たれているのだと思うだけで喜びに満たされます。 それはやがて大きな快楽へと結びついていくのです。 終わってみると全身に幾筋ものミミズ腫れが浮き上がっていました。

 ご主人様には鞭の強弱の付け方や加減、コントロールなどを学んで頂けたようで「私にとっても、よい経験だったわ」と、仰って頂けました。

 この日を境に、しばらくは鞭打ちをメインにプレイを進行して頂くようになりました。


whipping.jpg
 

 ご主人様は局部への鞭打ちも正確にヒットするまで何度も練習されていました。
cock whippingは加減次第でとても大きな性的快感を呼び起こします。 しかし、お仕置きとして打つ場合には、これほど厳しい痛みを与えることが出来る部位は他にありません。 亀頭にハード鞭の先端がヒットした時は疼くまってしまい、しばらく苦痛に呻いて立ち上がれない事もありました。

 ご主人様とのストーリープレイは主に“卑劣な性犯罪者が、美しき処刑人から様々な拷問を受け、最後は去勢刑を執行される”というような内容でした。 拷問ですからハードな鞭打ちという設定ですが、まずは愛撫のような軽い鞭打ちから身体を慣らしていき、次第に厳しい鞭へと移行して頂きました。 ご主人様も最初は腕の振りだけで打っていますが、次第に乗ってこられると全身のバネを使って思い切り打たれる様になります。 僕の反応を観察しながら時に厳しく、時に優しく… このバランスは鞭酔いを呼び起こす為の必須条件である様な気がします。

 ご主人様の鞭打ちのスキルはお会いするたびに向上されていました。
元々の素質に加え、スポーツをされていたので運動神経も良く、上達も早かったのだと思います。 肩の筋肉も発達しているのでスピードと破壊力のある鞭打ちも可能です。

 ヤプーズマーケットのビデオで、集団女性の鞭打ちシーンをご覧になった方はおわかりになると思いますが、女性によって鞭打ちの巧拙というのは、はっきりと分かれます。

 上手い人はポイントに的確に当てることが出来、打ち方にもリズムがあり、強弱の付け方も巧みでポーズも美しいです。 下手な人はターゲットに満足に当てることすら出来ない上、振り方もデタラメで見た目も美しくありません。 両手で持って振り回すなど論外です。 やはり打たれる方も美しく打って頂きたいですし、苦痛だけでなく心地よさも味わいたいのです。

打つ者と打たれる者が一体となって、互いに快感に浸れるようなら素晴らしい関係が築けていると思います。

 僕は鞭打ちの練習台として使って頂けることが幸せでした。 ご主人様もどんどん自信を付けられていった様でした。 
 そして僕もこれまでに経験した事が無いような突き抜けた感覚を得られるようになりました。 

 それまで苦痛で泣き喚いていたのに、ある瞬間ふわっと浮き上がるような心地よい感覚に包まれます。 そして悲鳴から嗚咽に変わり、やがて沈黙となって甘美な痛みに陶酔する時間が訪れるのです。 この感覚は体験した者でないと分からないと思います。

 ある時、こんな事がありました。

 厳しい鞭打ちが止んで枷から解放された時です。
下半身の力がスッと抜けて、身体が自然と床に跪き、ご主人様の前に平伏していました。 意図的にやったことではありません。 ご主人様も一瞬驚かれたご様子でした。

 「何のつもりなの?」こう仰ると僕の背中を踏みつけて、さらに鞭の雨を浴びせ続けました。 

この時、僕の心の中はご主人様に対する服従心で満たされていました。 

 亀のように丸くなってご主人様の激しい鞭打ちを享受していました。 背中や尻に凄まじい勢いで鞭が当たっている感覚があります。 しかし僕の身体は、痛みを超越した快感に支配されていたのです。 遠くの方でかすかに鞭の音やご主人様のお声が聴こえます。

このまま、いつまでも鞭打たれていたい…こんな感情は初めてでした。

 この時から僕は完全にご主人様の鞭打ちの虜になったのです。

 ご主人様もこの頃、奴隷を鞭打つ快感に目覚め始めたようでした。 奴隷が良い声で鳴いていると興奮され、さらに厳しい鞭を下さいます。 その時、部屋中に笑い声と悲鳴のハーモニーが響き渡るのです。

 人を一本鞭で打つなどという行為は、普通は中々経験する事はありません。
ハードな調教を好む奴隷を従えた女王様だけの特権かもしれません。 奴隷の僕にはわかりませんが、打つ方もきっと非日常的ないい知れぬ快感があるのではないかと想像しています。

 僕が専属奴隷にして頂いた頃と時を同じくして、ご主人様は初めてご自分の鞭を購入されました。 鞭匠・天ノ介氏の手に寄るハードな一品です。 皮が厚くしっかりとした打ち心地で、打たれる方もとても重い痛みを味わえます。

 そして僕からもソフトからハードまで使い分けて頂けるようにと一本鞭3本とハードなバラ鞭を1本、そしてケインを贈らせて頂きました。

今ではご主人様にとって鞭打ちスパンキングが最もお好きなご調教となられたようです。

 近いうちに鞭打ちやケインなど打撃がメインのご調教を受ける予定です。 逆さ吊りや吊りでの鞭打ちが可能な環境が欲しいので、アルファインで行う事になると思います。 その際は、馬用の追い鞭と長鞭を購入して試してみたいとお願い致しました。 また、ご主人様にはいずれOWKの鞭も所有して頂きたいと思っています。

僕はご主人様に寄って鞭打ちだけで絶頂を迎えられる身体に改造して頂くことが目標です。 

 まだまだヘタレでご不満を感じさせてしまっていますが、いつかご主人様専用の立派な鞭奴隷になりたいと願っているのです。

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プロフィール

mugi

Author:mugi
踏みつけられて、より強く丈夫に
育つムギの様でありなさいと
ご主人様が付けて下さった奴隷
名です。なんという素晴らしい
ネーミングセンス!
しかも音の響きも可愛らしい。
ビールが大好物の僕にピッタリ!
とても気に入っています(*^o^*)
馬派(苦痛)・犬派(奉仕)・豚派
(便器)全てのM性癖を持ち合わ
せたオールラウンダーな変態を
目指しています。

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