リアル「芋虫」
「mugiも乱歩が好きなのね。」
「ハイッ? 」
「乱歩。私も結構好き♡」
このBlogの「乱歩体験」のエントリーを読んで下さったご主人様のお言葉です。
若い女性が、大正末期〜昭和の中期に書かれた江戸川乱歩のグロ小説がお好きだなんて、ちょっと意外でした。 しかし、よく考えると女王様のBlogのプロフには、好きな作家として谷崎潤一郎や澁澤龍彦と並んで、江戸川乱歩の名が挙げられていることも珍しくなかった様な気もします。
ご主人様も、学生時代に澁澤龍彦に興味を持たれて、お読みになっていたと伺いましたので、やはり以前からそうした素養をお持ちだったのでしょう。
そんな乱歩の小説の話題からご主人様が、昔の思い出話を聞かせて下さいました。
それは、ご主人様が20歳位の時のこと。
当時、おつき合いをされていた彼が体調を崩し、心臓のカテーテル検査を受ける事になったのだそうです。
入院した彼の病室を見舞ったご主人様は、心臓に細い管を注入する為にベッドの上で一切身動きが出来ない状態にされた彼の姿を見つけました。 身体に心電図モニターなどの医療機器が取り付けられ、導尿などの処置も施されていて、自分では全く動けない状況だったそうです。
それはまるで乱歩の芋虫を彷彿させるような哀れさがありました。 そんな気の毒な状態の彼を一目見た瞬間に、ご主人様はとても衝撃を受けて興奮されたということです。
「この子は動けないんだ! 」
そして無性に「可愛がりたい!」という衝動に駆られたのです。 「血塗られたリカちゃん人形」の時もそうでしたが、ご主人様は、人が大怪我を負っていたり動けなかったりと、可哀想な状況に置かれている事にとても激しく萌えるということです。
そうして動けない彼の歯を磨いてあげたり、甲斐甲斐しくお世話を焼いてあげる事でキュンキュンと胸がときめいていたのです。
ところが、ある日いつものように病室に行くと、無事に検査を終えて医療機器から解放され、自由になった彼の姿がありました。 退院も間近の彼は、憎らしいほど元気そうで、ベッドの上でゲームなんかして遊んでいました。 これを見たご主人様はものすごいショックを受けたそうです。
ずっとあのままでいればよかったのに…
もう一度具合が悪くならないかな… そんなとても残念で寂しい気持ちになりました。
この思いをお友達に話したところ、まるで乱歩の「芋虫」みたい…リアル芋虫だねと笑っていたそうです。 しかも何か不安がよぎったのでしょうか…「彼のことをそんな風にしちゃダメだよ」と忠告されたとか…
乱歩の「芋虫」をご存知ない方の為に少し解説しますと…
戦争で四肢を失い、無残な肉塊となって帰還した元陸軍の須永中尉。
彼の妻時子は、聴覚や声帯までも失って不気味な芋虫と化した夫を3年間、献身的に支え介護に努めてきました。 しかしそれは表向きで、女盛りの彼女は、影で無力な夫を自由に弄び陵辱して楽しんでいたのです。 時子の秘められた残虐性は、次第にエスカレートしていきます。 やがて、意思を伝える最後の手段として残されていた夫の両眼までも傷つけてしまうのです。 罪の意識におののく時子。 ラストは、須永が持てる力を振り絞って庭を這いずって行き、古井戸に身を投げるという後味の悪い結末で終わっています。
乱歩の妻はこの作品を評して「いやらしい」と感想を述べ、親しい芸妓達は「ご飯が食べられなくなる」と嫌ったそうです。
「芋虫」は反戦的な作品と捉えられ、発表直後に発禁の憂き目に合っています。
乱歩の本音のところは分かりませんけれど、彼自身は後にイデオロギーとは全く無関係だったと語っています。
同じような題材を扱った作品に「ジョニーは戦場に行った」がありますが、こちらは明らかに反戦小説で著者自らの脚本・監督で1971年に映画化されています。
乱歩の陰惨なエログロとは全く趣が違いますので、比較するのもなんですが…やはり乱歩の場合は、異常性欲や変態的嗜好を描く手法の一つとして“意志を持った肉塊”という素材を扱ったに過ぎないのではないかと思います。
“芋虫"と言えば、SMの全身拘束具にボディサックというのがあります。
これで首から足まですっぽり包み込んでジッパーを上げ、さらに6本のベルトで締め上げると全く身動きの取れない“芋虫”状態になります。性器を露出させる事は可能です。
これに耳栓をつけてアイマスクとペニスギャグが付いた全頭マスクを併用すれば乱歩の"芋虫"気分が味わえますね。
これならご主人様に少しは萌えて頂けるかもしれません。
前回のご調教では、上半身だけラップグルグル巻にされて一本鞭で打たれました。 這いずり回ったり転がったりして鞭から逃れようと必死で暴れているうちに緩んできてしまいましたが、被虐的で情けなくて、とてもいい感じでした。
今度ぜひ乱歩の“芋虫”をご調教に取り入れて頂きたいと思います。
さて、ご主人様はお友達から「彼のことをそんな風(芋虫)にしちゃダメだよ」と忠告されたそうですが、一体どんな人だと思われているのでしょうね…
…怖すぎます(^_^;)
「ハイッ? 」
「乱歩。私も結構好き♡」
このBlogの「乱歩体験」のエントリーを読んで下さったご主人様のお言葉です。
若い女性が、大正末期〜昭和の中期に書かれた江戸川乱歩のグロ小説がお好きだなんて、ちょっと意外でした。 しかし、よく考えると女王様のBlogのプロフには、好きな作家として谷崎潤一郎や澁澤龍彦と並んで、江戸川乱歩の名が挙げられていることも珍しくなかった様な気もします。
ご主人様も、学生時代に澁澤龍彦に興味を持たれて、お読みになっていたと伺いましたので、やはり以前からそうした素養をお持ちだったのでしょう。
そんな乱歩の小説の話題からご主人様が、昔の思い出話を聞かせて下さいました。
それは、ご主人様が20歳位の時のこと。
当時、おつき合いをされていた彼が体調を崩し、心臓のカテーテル検査を受ける事になったのだそうです。
入院した彼の病室を見舞ったご主人様は、心臓に細い管を注入する為にベッドの上で一切身動きが出来ない状態にされた彼の姿を見つけました。 身体に心電図モニターなどの医療機器が取り付けられ、導尿などの処置も施されていて、自分では全く動けない状況だったそうです。
それはまるで乱歩の芋虫を彷彿させるような哀れさがありました。 そんな気の毒な状態の彼を一目見た瞬間に、ご主人様はとても衝撃を受けて興奮されたということです。
「この子は動けないんだ! 」
そして無性に「可愛がりたい!」という衝動に駆られたのです。 「血塗られたリカちゃん人形」の時もそうでしたが、ご主人様は、人が大怪我を負っていたり動けなかったりと、可哀想な状況に置かれている事にとても激しく萌えるということです。
そうして動けない彼の歯を磨いてあげたり、甲斐甲斐しくお世話を焼いてあげる事でキュンキュンと胸がときめいていたのです。
ところが、ある日いつものように病室に行くと、無事に検査を終えて医療機器から解放され、自由になった彼の姿がありました。 退院も間近の彼は、憎らしいほど元気そうで、ベッドの上でゲームなんかして遊んでいました。 これを見たご主人様はものすごいショックを受けたそうです。
ずっとあのままでいればよかったのに…
もう一度具合が悪くならないかな… そんなとても残念で寂しい気持ちになりました。
この思いをお友達に話したところ、まるで乱歩の「芋虫」みたい…リアル芋虫だねと笑っていたそうです。 しかも何か不安がよぎったのでしょうか…「彼のことをそんな風にしちゃダメだよ」と忠告されたとか…
乱歩の「芋虫」をご存知ない方の為に少し解説しますと…
戦争で四肢を失い、無残な肉塊となって帰還した元陸軍の須永中尉。
彼の妻時子は、聴覚や声帯までも失って不気味な芋虫と化した夫を3年間、献身的に支え介護に努めてきました。 しかしそれは表向きで、女盛りの彼女は、影で無力な夫を自由に弄び陵辱して楽しんでいたのです。 時子の秘められた残虐性は、次第にエスカレートしていきます。 やがて、意思を伝える最後の手段として残されていた夫の両眼までも傷つけてしまうのです。 罪の意識におののく時子。 ラストは、須永が持てる力を振り絞って庭を這いずって行き、古井戸に身を投げるという後味の悪い結末で終わっています。
乱歩の妻はこの作品を評して「いやらしい」と感想を述べ、親しい芸妓達は「ご飯が食べられなくなる」と嫌ったそうです。
「芋虫」は反戦的な作品と捉えられ、発表直後に発禁の憂き目に合っています。
乱歩の本音のところは分かりませんけれど、彼自身は後にイデオロギーとは全く無関係だったと語っています。
同じような題材を扱った作品に「ジョニーは戦場に行った」がありますが、こちらは明らかに反戦小説で著者自らの脚本・監督で1971年に映画化されています。
乱歩の陰惨なエログロとは全く趣が違いますので、比較するのもなんですが…やはり乱歩の場合は、異常性欲や変態的嗜好を描く手法の一つとして“意志を持った肉塊”という素材を扱ったに過ぎないのではないかと思います。
“芋虫"と言えば、SMの全身拘束具にボディサックというのがあります。
これで首から足まですっぽり包み込んでジッパーを上げ、さらに6本のベルトで締め上げると全く身動きの取れない“芋虫”状態になります。性器を露出させる事は可能です。
これに耳栓をつけてアイマスクとペニスギャグが付いた全頭マスクを併用すれば乱歩の"芋虫"気分が味わえますね。
これならご主人様に少しは萌えて頂けるかもしれません。
前回のご調教では、上半身だけラップグルグル巻にされて一本鞭で打たれました。 這いずり回ったり転がったりして鞭から逃れようと必死で暴れているうちに緩んできてしまいましたが、被虐的で情けなくて、とてもいい感じでした。
今度ぜひ乱歩の“芋虫”をご調教に取り入れて頂きたいと思います。
さて、ご主人様はお友達から「彼のことをそんな風(芋虫)にしちゃダメだよ」と忠告されたそうですが、一体どんな人だと思われているのでしょうね…
…怖すぎます(^_^;)