SMジプシー
今年は僕にとって、決して忘れることの出来ない一年となりました。
長かった彷徨の終焉。そして、専属奴隷としての新たなる旅立ち。
野良犬のようにさまよっていた僕が、ご主人様と巡り会い2年間プレイを重ねてきた結果、首輪を付けて飼っていただけるまでになったのです。
ご主人様によると理想のSMパートナーを求めて、次から次へとプレイ相手を変えて渡り歩く人の事をSMジプシーと呼ぶのだそうです。 色々な女王様とプレイしたいだけのM男性は含まれません。 理想の方に巡り会ったら、その方に一生ついて行くだけの覚悟はあるのです。 しかし、なかなか巡り会うことができない…
僕が、まさにそのSMジプシーでした。 素人のS女性を含めお相手して頂いた女性は、優に200名を超えていたと思います。 容姿が好みでプレイの相性も合うS女性を求めて、毎週の様にSMクラブを通い歩き一日に何軒かハシゴをしたりもしました。 ダブル、トリプル女王様、新人の見学や乱入… 一日も早く理想のパートナーと巡り会いたくて、素人のS女性5名と一度にプレイをした事もあります。 しかし、一人のS女性とプレイするのは平均しても2~3回。 僕のいつ終わるとも知れない彷徨は続きました。
それでも気に入ったS女性の元で立ち止まり、何度もプレイを重ねる事もありました。
その中で10数回、あるいは1年以上プレイを続けた女性は5名程でしょうか…しかし、クラブを辞めてしまわれたり、プライベートな事情でSMから離れてしまったり…
お店を辞めてもプライベートでプレイを続けられないか、頼み込んだ事もありました。 しかし、女性の事情がそれを許さなかったので諦めるほかありませんでした。 そうなると、ぽっかりと空いた心の穴を埋めるために、再びあてどない旅へと出るのです。
メディアで有名な女王様達ともプレイをしてみました。 高いスキルと並外れた容姿で、M男性諸氏を虜にしている方々ですから当然プレイも素晴らしいのです。 しかし、なんとなく僕とは合いそうにない。 僕は多分にエゴマゾの面があり、プレイはハード志向でも精神面では甘えたところがあるのです。 ですからこの頃は、支配者というよりも自分の妄想を実現してくれる、都合のいいSMパートナーを探し求めていたと言えるでしょう。
又、どちらかと言えば、僕はM寄りの女性に惹かれる傾向があります。 キツそうな面立ちよりも、優しくて大人しそうな感じの女性が好みでした。 ですからSMクラブでも、SもMも出来るという女性を指名する事の方が多かったのです。 新人のM女さんなどは恐る恐るプレイしてくれて、それはそれで新鮮で興奮もしました。 しかし、長く続く関係までには至りません。 M女性でもこちらがお願いすれば、それなりにハードプレイにも対応してくれるものです。 ただし、それはSっぽく振舞ってくれているだけで、心から楽しんでいる本物ではないように思えました。
そんなある時、僕は素人のS女性を紹介してくれる、とあるSMサークルで相性が良さそうな女性と出会いました。 小柄ながらプロポーションも良く、品格があり、知性的な顔立ちの和風美人でした。 当時、彼女は某有名私大の英語学科の学生で、アルバイト感覚でSMサークルに在籍していた様です。 僕はお嬢様っぽい雰囲気に惹かれ、直接交際として一番長く続きました。 美人を鼻にかけず、とてもフレンドリーな感じの女性でした。 あらゆるプレイにも興味津々で、スキルの上達も早かったのです。 しかし、残念な事に海外への留学が決まって、頻繁には会えなくなってしまいました。 夏休みなどで帰国する機会があると連絡を貰いましたが、最後は自然消滅のような形になってしまいました。
僕の方もちょうどこの頃、母親が癌を患い、莫大な医療費の負担でSMどころではなくなってしまった事もあります。 彼女との交際の終わりを機に、僕は長いブランクへと入っていくことになるのです。
一年ほどの闘病で母親が亡くなりました。しかし、僕がSMに復帰することはありませんでした。
(SMはもういいかな…)成人以来、ずっと欠かさずSMに浸かってきましたが、長い放浪生活に疲れ果て、プレイに対する情熱を失ってしまった様でした。 理想のS女性に出会うことも諦めて、僕のSM人生もそろそろ幕引きの時期かなと思い始めていました。
それでもネットが普及してきて、SMクラブがお店の情報を発信する様になると、女王様のプロフィールをチェックしたりはしていました。 好みの容貌の女性を見つけると、会ってみたいなという気持ちにはなりましたが、リアルで会いに行くことはありませんでした。 写真を見ながら、妄想の中で自分好みの女王様に仕立てて、自慰で終わらせる事で満足していました。 こうして僕は5年間、リアルなSMプレイから遠ざかって、わりとノーマルな生活を送っていました。
ところがそんなある日、いつものようにネットをチェックしていると、衝撃的なプロフ写真を見つけたのです。
その方は新人の女性で、みるからに清楚な雰囲気を漂わせていて、とても女王様には見えませんでした。 薄いモザイク越しにも、自分の理想にピッタリな容貌であることが分かりました。 “この方のプレイはどんな感じなんだろうか…” とても興味を持ちましたが、それでもお店に電話する事はありませんでした。
(多分一ヶ月もしたら肌が合わなくて辞めてしまうんだろうな…)
僕が好むタイプの女性はすぐにSMから遠ざかってしまう事も体験的に感じていました。
(また、寂しい思いをする位なら最初から会いに行かない方がいいな…)そう思って自分を納得させていました。
しかし、彼女の優しそうな笑顔が、いつまでも僕の頭の中から離れませんでした。 毎日のように保存した写真に見入って彼女とのプレイを想像していました。 一ヶ月後、彼女はまだ在籍していました。 二ヶ月経っても、まだプロフィールに名前があります。 三ヶ月後、僕はとうとう我慢できなくなってお店に電話を入れていました。
そして、ついに僕にとって運命的な出会いの日が訪れたのです。
5年ぶりにプレイを再開する為、ホテルに入った僕はかなり緊張していました。
(どんな女性が来るのだろう…写真と違っていたらガッカリだな…)
期待が大きいだけに、もしイメージと違う女性が現れたら落胆も大きいだろう事は想像に難くありません。 僕は期待と不安の中で彼女の到着を待っていました。
そしてとうとう部屋のチャイムが鳴り、僕は緊張と興奮を抑えながらドアを開きました。
「………。」「こんにちは、初めまして!◯◯◯です。」
(違う……いや、写真とちょっと感じが違うな…)
過去には写真と実物のギャップに、何度も騙されたような気持ちになり、落胆した事もありました。
しかし僕の目の前にはプロフィール写真を遥かに凌駕する、美しく可愛らしい女性が立っていたのです。
ベビーフェイスで見かけは二十歳を少し過ぎたばかりのようにも見えました。(実際はもう少し大人の女性でしたが)
目が大きく瞳がキラキラ輝いていて、アイドルかと思えるようなオーラを発していました。
そして純白のような穢れないイメージ。 ルックスはもう満点以上です!!
想像を遥かに超えた美女の登場に、僕はとりあえず、胸を撫で下ろしました。 しかし…肝心なのはプレイのスキルです。
(グダグダだったら嫌だな。大体こんなお嬢様にSなんて出来るんだろうか?)(いや、こんなに可愛いんだから、多少の事は目をつむるか…新人だし、少しずつ成長してもらえればいいや…)
上から目線で申し訳ありませんが、プレイが始まる前は本当にこんな風に思っていました。
僕は紙に書いて持参した希望のプレイ内容を渡しました。黙ってそれを読んでいる彼女… しばしの沈黙。
(ちょっとエグ過ぎるかな…断られたらどうしよう…)
僕には目の前の可憐な女性が、こんな変態の醜い願望を叶えてくれる様には、どうしても思えませんでした。
しかし、そんな僕の心配もよそに彼女は少し微笑んで「じゃあ始めましょうか!」と一言。
そして、いざプレイが始まると…まずその思い切りのよさに驚きました。 脳震盪を起こしそうなほど強烈なビンタ。 皮膚が破れ、出血するくらいハードな踏みつけ。 局部への攻撃も容赦がありません。 男の口を便器として使う事にも何の躊躇いも無いようでした。 そして次々と口をついて出る言葉責めの数々。 まだ3ヶ月目の新人とは思えない。
もう天性のSとしか思えない位の素晴らしさです!
本物だ!!とうとう理想のS女性と出会うことができた!
勇気を出してクラブに電話して本当に良かった…
こうして僕はご主人様と出会うことで、長いブランクから抜けて、SMに対する情熱を取り戻す事ができたのです。 そして、長い放浪生活にもピリオドを打ちました。
その後、ご主人様とプレイを重ねること二年。今年の夏、僕は初めて女性に隷従する誓いを立て、念願が叶って専属奴隷としての道を歩み始めたのです。
ご主人様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
もし、今後、ご主人様を失うことがあるなら、その時こそが僕のSM人生の終焉だと思っています。
長くなりましたが、これが当Blogの今年最後に更新になります。皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。
長かった彷徨の終焉。そして、専属奴隷としての新たなる旅立ち。
野良犬のようにさまよっていた僕が、ご主人様と巡り会い2年間プレイを重ねてきた結果、首輪を付けて飼っていただけるまでになったのです。
ご主人様によると理想のSMパートナーを求めて、次から次へとプレイ相手を変えて渡り歩く人の事をSMジプシーと呼ぶのだそうです。 色々な女王様とプレイしたいだけのM男性は含まれません。 理想の方に巡り会ったら、その方に一生ついて行くだけの覚悟はあるのです。 しかし、なかなか巡り会うことができない…
僕が、まさにそのSMジプシーでした。 素人のS女性を含めお相手して頂いた女性は、優に200名を超えていたと思います。 容姿が好みでプレイの相性も合うS女性を求めて、毎週の様にSMクラブを通い歩き一日に何軒かハシゴをしたりもしました。 ダブル、トリプル女王様、新人の見学や乱入… 一日も早く理想のパートナーと巡り会いたくて、素人のS女性5名と一度にプレイをした事もあります。 しかし、一人のS女性とプレイするのは平均しても2~3回。 僕のいつ終わるとも知れない彷徨は続きました。
それでも気に入ったS女性の元で立ち止まり、何度もプレイを重ねる事もありました。
その中で10数回、あるいは1年以上プレイを続けた女性は5名程でしょうか…しかし、クラブを辞めてしまわれたり、プライベートな事情でSMから離れてしまったり…
お店を辞めてもプライベートでプレイを続けられないか、頼み込んだ事もありました。 しかし、女性の事情がそれを許さなかったので諦めるほかありませんでした。 そうなると、ぽっかりと空いた心の穴を埋めるために、再びあてどない旅へと出るのです。
メディアで有名な女王様達ともプレイをしてみました。 高いスキルと並外れた容姿で、M男性諸氏を虜にしている方々ですから当然プレイも素晴らしいのです。 しかし、なんとなく僕とは合いそうにない。 僕は多分にエゴマゾの面があり、プレイはハード志向でも精神面では甘えたところがあるのです。 ですからこの頃は、支配者というよりも自分の妄想を実現してくれる、都合のいいSMパートナーを探し求めていたと言えるでしょう。
又、どちらかと言えば、僕はM寄りの女性に惹かれる傾向があります。 キツそうな面立ちよりも、優しくて大人しそうな感じの女性が好みでした。 ですからSMクラブでも、SもMも出来るという女性を指名する事の方が多かったのです。 新人のM女さんなどは恐る恐るプレイしてくれて、それはそれで新鮮で興奮もしました。 しかし、長く続く関係までには至りません。 M女性でもこちらがお願いすれば、それなりにハードプレイにも対応してくれるものです。 ただし、それはSっぽく振舞ってくれているだけで、心から楽しんでいる本物ではないように思えました。
そんなある時、僕は素人のS女性を紹介してくれる、とあるSMサークルで相性が良さそうな女性と出会いました。 小柄ながらプロポーションも良く、品格があり、知性的な顔立ちの和風美人でした。 当時、彼女は某有名私大の英語学科の学生で、アルバイト感覚でSMサークルに在籍していた様です。 僕はお嬢様っぽい雰囲気に惹かれ、直接交際として一番長く続きました。 美人を鼻にかけず、とてもフレンドリーな感じの女性でした。 あらゆるプレイにも興味津々で、スキルの上達も早かったのです。 しかし、残念な事に海外への留学が決まって、頻繁には会えなくなってしまいました。 夏休みなどで帰国する機会があると連絡を貰いましたが、最後は自然消滅のような形になってしまいました。
僕の方もちょうどこの頃、母親が癌を患い、莫大な医療費の負担でSMどころではなくなってしまった事もあります。 彼女との交際の終わりを機に、僕は長いブランクへと入っていくことになるのです。
一年ほどの闘病で母親が亡くなりました。しかし、僕がSMに復帰することはありませんでした。
(SMはもういいかな…)成人以来、ずっと欠かさずSMに浸かってきましたが、長い放浪生活に疲れ果て、プレイに対する情熱を失ってしまった様でした。 理想のS女性に出会うことも諦めて、僕のSM人生もそろそろ幕引きの時期かなと思い始めていました。
それでもネットが普及してきて、SMクラブがお店の情報を発信する様になると、女王様のプロフィールをチェックしたりはしていました。 好みの容貌の女性を見つけると、会ってみたいなという気持ちにはなりましたが、リアルで会いに行くことはありませんでした。 写真を見ながら、妄想の中で自分好みの女王様に仕立てて、自慰で終わらせる事で満足していました。 こうして僕は5年間、リアルなSMプレイから遠ざかって、わりとノーマルな生活を送っていました。
ところがそんなある日、いつものようにネットをチェックしていると、衝撃的なプロフ写真を見つけたのです。
その方は新人の女性で、みるからに清楚な雰囲気を漂わせていて、とても女王様には見えませんでした。 薄いモザイク越しにも、自分の理想にピッタリな容貌であることが分かりました。 “この方のプレイはどんな感じなんだろうか…” とても興味を持ちましたが、それでもお店に電話する事はありませんでした。
(多分一ヶ月もしたら肌が合わなくて辞めてしまうんだろうな…)
僕が好むタイプの女性はすぐにSMから遠ざかってしまう事も体験的に感じていました。
(また、寂しい思いをする位なら最初から会いに行かない方がいいな…)そう思って自分を納得させていました。
しかし、彼女の優しそうな笑顔が、いつまでも僕の頭の中から離れませんでした。 毎日のように保存した写真に見入って彼女とのプレイを想像していました。 一ヶ月後、彼女はまだ在籍していました。 二ヶ月経っても、まだプロフィールに名前があります。 三ヶ月後、僕はとうとう我慢できなくなってお店に電話を入れていました。
そして、ついに僕にとって運命的な出会いの日が訪れたのです。
5年ぶりにプレイを再開する為、ホテルに入った僕はかなり緊張していました。
(どんな女性が来るのだろう…写真と違っていたらガッカリだな…)
期待が大きいだけに、もしイメージと違う女性が現れたら落胆も大きいだろう事は想像に難くありません。 僕は期待と不安の中で彼女の到着を待っていました。
そしてとうとう部屋のチャイムが鳴り、僕は緊張と興奮を抑えながらドアを開きました。
「………。」「こんにちは、初めまして!◯◯◯です。」
(違う……いや、写真とちょっと感じが違うな…)
過去には写真と実物のギャップに、何度も騙されたような気持ちになり、落胆した事もありました。
しかし僕の目の前にはプロフィール写真を遥かに凌駕する、美しく可愛らしい女性が立っていたのです。
ベビーフェイスで見かけは二十歳を少し過ぎたばかりのようにも見えました。(実際はもう少し大人の女性でしたが)
目が大きく瞳がキラキラ輝いていて、アイドルかと思えるようなオーラを発していました。
そして純白のような穢れないイメージ。 ルックスはもう満点以上です!!
想像を遥かに超えた美女の登場に、僕はとりあえず、胸を撫で下ろしました。 しかし…肝心なのはプレイのスキルです。
(グダグダだったら嫌だな。大体こんなお嬢様にSなんて出来るんだろうか?)(いや、こんなに可愛いんだから、多少の事は目をつむるか…新人だし、少しずつ成長してもらえればいいや…)
上から目線で申し訳ありませんが、プレイが始まる前は本当にこんな風に思っていました。
僕は紙に書いて持参した希望のプレイ内容を渡しました。黙ってそれを読んでいる彼女… しばしの沈黙。
(ちょっとエグ過ぎるかな…断られたらどうしよう…)
僕には目の前の可憐な女性が、こんな変態の醜い願望を叶えてくれる様には、どうしても思えませんでした。
しかし、そんな僕の心配もよそに彼女は少し微笑んで「じゃあ始めましょうか!」と一言。
そして、いざプレイが始まると…まずその思い切りのよさに驚きました。 脳震盪を起こしそうなほど強烈なビンタ。 皮膚が破れ、出血するくらいハードな踏みつけ。 局部への攻撃も容赦がありません。 男の口を便器として使う事にも何の躊躇いも無いようでした。 そして次々と口をついて出る言葉責めの数々。 まだ3ヶ月目の新人とは思えない。
もう天性のSとしか思えない位の素晴らしさです!
本物だ!!とうとう理想のS女性と出会うことができた!
勇気を出してクラブに電話して本当に良かった…
こうして僕はご主人様と出会うことで、長いブランクから抜けて、SMに対する情熱を取り戻す事ができたのです。 そして、長い放浪生活にもピリオドを打ちました。
その後、ご主人様とプレイを重ねること二年。今年の夏、僕は初めて女性に隷従する誓いを立て、念願が叶って専属奴隷としての道を歩み始めたのです。
ご主人様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
もし、今後、ご主人様を失うことがあるなら、その時こそが僕のSM人生の終焉だと思っています。
長くなりましたが、これが当Blogの今年最後に更新になります。皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。